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どこかで聞いたような、カンピロバクター食中毒という恐ろしげな名前。
鶏肉が危ないって聞くけど、
何がどう危険なの?
他にも感染源はある?
もし感染してしまったらどうなる?
鶏肉を安心して食べる方法はある?
家族の健康と毎日の食生活に関わる、
重要な知識をチェックしましょう。
Contents
カンピロバクター食中毒の原因は?
感染源として最も多いとされるのが、鶏肉です。
カンピロバクターは熱に弱いので、加熱不足や生の鶏肉を食べたこと、そうした鶏肉を調理した際、手洗いや調理器具の殺菌など、適切な対処をしなかったことによる感染だと推定されます。
2016年に発生した約 300件のカンピロバクター食中毒のうち、原因食品として鶏肉が疑わしいとされた件数は、90件を超えました。
この他、井戸水や湧き水などの殺菌不足による感染も発生しています。
また最近、牛の肝臓も感染源になり得ることが分かりましたが、既に数年前に生食用の流通は禁止されています。規制後は、牛の肝臓による食中毒の発生件数が激減しています。
海外では生乳が原因食品としてよくあがりますが、日本では加熱殺菌処理がされており、生乳は出回っていません。
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カンピロバクター食中毒の症状、潜伏期間
カンピロバクターは
家畜、ペット、野生動物など
あらゆる動物が持っている細菌です。
生き物の腸の中でのみ増殖し、
熱と乾燥に弱いという特徴があります。
これを摂取することで起こる食中毒を
カンピロバクター食中毒と呼びます。
感染力が強く、ほんの数百個の菌が体内に入るだけで感染してしまいます。近年では日本国内で最も多く発生している食中毒です。
過去10年のデータを見ると、
毎年1,500~2,000人の患者が出ていますが、
死亡例はありません。
腹痛や下痢、おう吐といった典型的な症状の他、発熱、頭痛、倦怠感などが現れます。
潜伏期間は、2日~7日と幅があり、
症状はたいてい 1週間ほどで治まります。
健康な成人と比べて、子供や高齢者などは重症化する危険性が高いとされています。
カンピロバクター食中毒の予防法
まったく問題なく育った鶏でも、腸の中に保菌している可能性があります。なので、鶏肉からカンピロバクターを完全に除去するのは不可能です。
カンピロバクターは通常の加熱で死滅するので、鶏肉を調理するときは中まで十分に火を通すことが一番の予防法です。
生や半生で食べるのは避けましょう。
目安は、
鶏肉の中心部を75℃以上で1分以上加熱です。
そして二次感染防止のため、鶏肉を触ったあとは、他の物を触ってしまう前に石鹸で手を洗います。
そして包丁やまな板も、しっかりと洗剤で洗いましょう。市販されているほとんどの消毒剤が有効なので、洗浄後は市販のスプレーなどを活用して殺菌してください。
単純なことですが、
生で食べる野菜などを先に切ってしまって、次に加熱する野菜、最後に生肉と下ごしらえすれば、何度も調理台をキレイにせずに済みます。
生肉用とその他で、調理器具を分けるのも効果的です。保存場所も別にするのが望ましいです。
子供や高齢者が鶏肉を食べる場合には、調理する際、特に注意するようにしましょう。
まとめ
カンピロバクターはとても身近な細菌のひとつで、感染力が高いため毎年多くの患者が出ていますが、熱に弱く、市販の消毒剤も有効です。
感染源は、多くが鶏肉です。
しっかりと加熱をすればカンピロバクターは死滅するので、鶏肉は中までちゃんと火を通してから食べるようにすることが重要です。
手や調理器具を介した
二次感染にも十分注意しましょう。
とくに子供のために調理するときは、ちょっと神経質になるくらいがちょうどいい意識だと言えます。
徹底した殺菌を心がけて、
自分や家族の健康を守りましょう。
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