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「置くだけで空間除菌」は本当に効果があるの?有効性と安全性について

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寒くなってくると気になる
風邪・インフルエンザ対策。

近年、ドラッグストアなどには、部屋に置くだけで「空間除菌」ができるという商品がたくさん並び、CMなどでもよく見かけるようになりました。

目に見えない、直接ふき取ることもできない空気中のウイルスや菌を除菌できるのは、とても魅力的なのですが、効果が半信半疑でなかなか手を出せず。

据置きタイプの空間除菌商品について、有効性や安全性を疑問視する声も発売当初から出ているようです。

「空間除菌」について、
企業や行政はどう言っているのか?
購入するまえに調べてみました。

Contents

二酸化塩素による空間除菌商品は、どの程度の効果があるのか分からない

「置くだけで空間除菌ができる」という商品が多く売られるようになったのは、2,009年以降です。

これらは「二酸化塩素」を主な有効成分としており、部屋に置いておくと二酸化塩素を放出して空気中のウイルスなどを除菌するとされています。

消費者が気になるのは、除菌の程度ですが、そもそも「除菌」とは、「ろ過や洗浄などにより対象物から微生物を除去すること」で、「どの程度、除去するか」については基準がありません。

二酸化塩素自体に除菌効果があるのは確かで、企業のホームページなどにも、「“二酸化塩素の”除菌効果が実証されました」と、よく記載されています。

なので、商品を置くと
「一定の濃度の二酸化塩素が一定期間放出され続ける」なら空間を除菌できると考えられます。

しかし、ここが難点。

「これだけの濃度をこれだけの期間維持しなければならない」といった基準が存在しないため、すべてが企業任せ。

消費者の疑問の声を受け、2,010年に国民生活センターが調査した結果、有効性・有害性の検証を行っている商品は、ほとんどなかったのです。

二酸化塩素の放散速度=一気に放出される量と、その持続性については、銘柄によってかなりの差があり、ほとんど放散されないもの、開封直後は大量に放散されてすぐに減少するものなど、やはり一定していませんでした。

広告で「インフルエンザウイルスに効く」などと、特定の病気の予防効果をうたったりして薬事法に触れるケースも多くあり、消費者庁が17の事業者に対して是正を求め、2,014年に「景品表示法に基づく措置命令」を出したことも効果や安全性に疑問や不安を呈する理由になりました。

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二酸化塩素による空間除菌商品の安全性は?

二酸化塩素は、刺激臭がします。
プールの塩素のような臭いですね。

商品によっては、
「直接、臭いをかがないこと」
「臭いを感じたら換気をすること」
「臭いを感じなくなるまでキャップを閉めておくこと」
「刺激臭があるときはしばらく屋外に置いておくこと」
「乳児の近くに置かないこと」
といった注意書きが見られます。

国民生活センターが行ったテストでは、二酸化塩素の放散速度が大きい銘柄は、やはり臭いも強い傾向があります。

「二酸化塩素は食品に添加できる安全な成分」という表示もよく見かけますが、食品の添加であって、空気中に放散させた二酸化塩素の吸引における人体への影響について検証された結果ではありません。条件が違うので、同じように安全だとは言えないようです。

また、二酸化塩素を取り扱う仕事などで見られる健康被害は、皮ふや目、気道への刺激ですが、「どの程度の二酸化塩素でどうなるのか」について正確なデータはありません。

二酸化塩素は塩素よりも毒性が強いと考えられており、空間除菌の商品を使う際には、記載された注意書きや企業のホームページなどで正しい使用方法をしっかり把握しておく必要がありそうです。

少しでも、何か異常を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。

二酸化塩素による空間除菌商品の現状

措置命令を受けて3年、空間除菌商品のメーカーのサイトを覗いてみました。

除菌の仕組みについては、
「空気中のウイルスや菌を二酸化塩素分子が除去」と説明されていて、インフルエンザウイルスやノロウイルスといった特定のウイルスの名前はありませんでした。

除菌効果については、
「“二酸化塩素発生装置”を置いて“空気を循環させた空間で”除菌効果を実証」とあり、
空間除菌商品そのものの検証結果ではないようです。

「特許技術で一定の二酸化塩素濃度を長期間持続させる」といった記載がありましたが
環境、濃度、放散速度についての詳細はありませんでした。

最終的には
「ご使用の設置場所や条件により持続期間は異なります」とのことなので、どれだけ二酸化塩素が放散されるかについて、ひいてはどれだけ空間除菌の効果があるかも、状況次第ではっきりしたことは言えない、というのが正直なところです。

リスクと除菌効果を秤にかけて、
あとは自己判断ということになるようです。

まとめ

据置きタイプの空間除菌商品は、
「なにもしないよりはいいかもしれない」。

なんともはっきりしない結論ですが、
・妄信はよくない
・二酸化塩素は毒性がある
という点を覚えておくだけでも、
使用中の異変に敏感になれるのではないでしょうか。

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