職場バレンタインにモヤモヤするあなたへ
毎年2月が近づくと、ちょっと気になる「職場でのバレンタイン」。
プライベートなら自由に楽しめても、職場だと急に空気が変わる気がしませんか?
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周りはチョコを配るの?
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自分だけスルーしたら浮く?
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義理チョコってもう古い?
そんな風に、ちょっとしたことで悩んでしまう方も多いはずです。
この記事では、筆者が実際に体験した3つのリアルな職場バレンタインの事例と、最新の社会的傾向、チョコを渡す時のマナー、迷わないための判断ポイントをわかりやすくご紹介します。
**「もう無理しない」「でも関係は大切にしたい」**という方のために、やさしく背中を押せる記事になれば嬉しいです。
そもそも今どき“義理チョコ”って必要なの?
かつての日本社会では、バレンタインといえば「女性が男性にチョコを配る日」という価値観がありました。
職場でも、なんとなく「渡すのが礼儀」「マナーだから」という空気があり、モヤモヤを感じながら毎年チョコを配っていた…そんな方も多いのではないでしょうか?
でも、今は時代が変わってきています。
義理チョコ文化は急速に縮小傾向
実際に、全国のビジネスパーソン600人を対象にした調査では、**74.8%が「職場での義理チョコは必要ない」**と回答。
「金銭的負担」「お返しのプレッシャー」「人間関係のトラブルを避けたい」などが主な理由です。
さらにForbes JAPANの調査によると、
義理チョコを「配っている」と答えた人の割合は…
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2019年:36.9%
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2022年:11.4%
と、大きく減少。「バレンタインに何もしない」と答えた人は**81.3%**にも達しています。
ゴディバの広告「義理チョコをやめよう」が話題に
2018年、チョコレートブランド・ゴディバが新聞広告で出したコピーが印象的でした。
「日本は、義理チョコをやめよう。」
という強いメッセージは、「バレンタイン疲れ」を感じていた多くの女性に刺さり、SNSでも共感の声が多数。
一方で、ブラックサンダーなどは「義理チョコ文化を応援する」という立場を取るなど、賛否両論を巻き起こした出来事でした。
企業も「職場バレンタイン禁止」に舵を切り始めている
実際に、IT企業のCLINKSでは2021年から**「社内バレンタインの贈答を原則禁止」**に。
社員間の気疲れや公平性の問題を避けるため、社内ルールで禁止する企業も増えてきているのです。
だからこそ、無理しなくていい
もう、「バレンタインに配るのが当然」という時代ではありません。
「配る or 配らない」の2択ではなく、
自分と職場のバランスを見て、気持ちよく選ぶ時代になってきているのです。
【体験談①】男性ばかりの職場で紅一点だった私は…
以前働いていた職場では、男性社員が20人以上、女性は私ひとり。
正直、職場全体が男性優位で、ちょっと気を使う雰囲気でした。
「バレンタイン、どうするべき…?」
悩んだ末、私はスーパーで200円ほどの個包装チョコを人数分用意し、3時の休憩時間に「いつもありがとうございます」と笑顔で配りました。
すると…
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「気が利くね!」「ありがとう」と喜んでもらえた
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ホワイトデーには全員から、高級チョコレートの詰め合わせをお返しにいただきました
少し出費は痛かったけど、その後の関係性がとても良くなったことを考えると、十分報われる行動だったと思っています。
【体験談②】派遣社員だったときは「何もしない」を選択
短期契約の派遣社員として働いていたときのこと。
その職場は業務も忙しく、バレンタインの雰囲気はまったくなし。周囲の正社員も、特に話題に出すことはありませんでした。
そんな中、私は思い切って「何もしない」を選択。
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チョコも用意せず、話題にも触れず、完全スルー
結果としては…
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「気を使わなくて助かるよ」「今どきそれでいいよ」と正社員から感謝される
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一方で、チョコを配った派遣社員が陰で「お返しに気を遣う」と言われていた
この経験から、「距離感を保つべき立場では、あえて配らない選択も相手思い」だと感じました。
【体験談③】“仕切りたがり先輩”の一声で巻き込まれた私
若手中心の明るい部署。そこでは毎年、仲の良い人同士で気軽にチョコを渡し合う感じでした。
しかしある年、仕事のパートナーである先輩女性が
「女性全員でお金を出して、サプライズでチョコ渡そう!」
と急に提案。
反対する空気もなく、結局私が買い出し係として動くことに…。
疲れはしたけど…
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男性陣から大好評
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ホワイトデーには、女性ひとりひとりに豪華なスイーツギフト
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他の女性からも「ありがとう」と感謝され、結果的には“やってよかった”
誰かを怒らせたり波風を立てるくらいなら、無難にやり過ごすという選択も必要な場面があるのだと実感しました。
バレンタインチョコ、職場であげるべき?判断フローチャート
自分の職場ではどうすればいいのか、迷ったときは以下のチェックリストで整理してみましょう。
チョコをあげた方がよさそうなとき
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女性が自分ひとり、または極端に少ない
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毎年の文化として根付いている
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人間関係をスムーズに保ちたい
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感謝を表したい相手がいる
→ → → 市販の個包装チョコ+ひとこと添えてOK♪
あえて配らない方がいいとき
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派遣・短期・新入りなど立場が不安定
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周囲にチョコ文化がない
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過去にトラブルを見た/起きた
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あなた自身が負担を感じている
→ → → スルーしても問題なし!今の時代、配らない選択も自然です。
職場でチョコを渡すときのマナーと気遣いポイント
「やっぱり配ろう」と決めた方へ。
気を遣わせない工夫をするだけで、グッとスマートになります。
チョコの選び方
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個包装の市販チョコ(1人100〜300円程度)
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アレルギー表示がしっかりあるもの
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手作りは避けるのが無難(衛生面の不安を招く)
渡し方のマナー
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「気持ちだけなので、お返しはお気になさらず♪」
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「いつもありがとうございます」のひとことを添える
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忙しい時間は避け、タイミングを見てサッと渡す
ちょっとした心配りが、相手の印象を良くします。
あげる・あげない以外の“第三の選択肢”とは?
どちらも迷う…という方には、「代替案」がおすすめです。
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ドリップコーヒーや紅茶ティーバッグ1個を添える
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メッセージカードだけを渡す
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部署に1箱置いて「ご自由にどうぞ」にする
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「今年から控えさせていただきます」などの告知
**やるかやらないかではなく、“気持ちの形を柔軟に変える”**ことができるのも、現代的なスマートさです。
【みんなの声】職場のバレンタイン、リアルな本音は?
SNSやアンケートから見える、リアルな声をいくつかご紹介します。
💬「正直面倒だけど、スルーするのも気まずい」
💬「もらうと嬉しいけど、お返しがストレス」
💬「配らない人を変に見ない空気が欲しい」
→ → やる・やらない、どちらにもメリット・デメリットがあります。
大切なのは「自分が後悔しないかどうか」、それに尽きます。
まとめ|あなたが笑顔でいられるバレンタインを選ぼう
職場でのバレンタイン、気を遣う行事ではありますが、無理に合わせる必要はありません。
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やるなら、気遣いと笑顔を忘れずに
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やらないなら、堂々としていれば大丈夫
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どちらの選択でも、思いやりを忘れなければ失礼にはなりません
あなたが一番心地よくいられる対応で、穏やかなバレンタインを過ごせますように。