「使いかけの消臭スプレー、どう捨てればいいの?」
お部屋のにおいが気になるとき、衣類やソファ、カーテンなどにさっと使える「ファブリーズ」や「リセッシュ」。
今ではほとんどの家庭に1本はある、暮らしの定番アイテムですよね。
でも、こんなことはありませんか?
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「中身がちょっと残ってるけど、もう使いたくない」
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「香りが合わなくて放置してる」
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「空になったボトル、どうやって分別すればいいの?」
実は、ファブリーズやリセッシュはタイプ(スプレー・詰め替え・置き型・車用など)によって捨て方が違います。
そして誤った方法で捨てると、火災・爆発・環境汚染などのトラブルにつながることも。
この記事では、メーカー公式情報・自治体ガイドライン・環境省資料に基づいて、誰でも安全にできる処分方法を徹底解説します。
「初心者でも安心」「地球にもやさしい」内容にまとめました。
中身は“少量ずつ処理”、容器は“素材別に分別”すればOK!
| 状況 | 正しい処分方法 |
|---|---|
| 中身が残っている | 新聞紙や古布に吸わせて可燃ごみへ(やむを得ない場合のみ、少量を水で薄めて排水口に) |
| 容器(スプレー) | プラスチックごみ(地域により可燃) |
| 缶スプレータイプ | ガス抜きして不燃ごみ(穴あけ禁止の地域もあり) |
| 詰め替えパウチ | 洗って乾かし、プラスチックごみ |
| 置き型・車用タイプ | 中身は可燃ごみ、容器はプラごみ |
ポイント:
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分別ルールは市区町村で異なる
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「自治体公式サイト」「清掃課」または「メーカーFAQ」で最終確認を
捨てる前に知っておきたい3つの重要ポイント
① 火気の近くでの処理は絶対NG
ファブリーズやリセッシュの一部には、アルコールや可燃性ガスを含むタイプがあります。
特に**エアゾール缶タイプ(スプレー缶)**は引火リスクが高く、火気のある場所では非常に危険です。
【安全対策】
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ストーブ・コンロ・タバコの火の近くでは作業しない
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屋外で、風通しが良く日陰の場所でガス抜きを行う
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静電気にも注意(冬場は手袋推奨)
② 中身を一気に流すのは環境NG
排水口にまとめて流すと、下水処理場で分解しきれず、水質汚染や環境負荷につながる可能性があります。
環境省のガイドラインでも「家庭用化学製品は少量ずつ希釈・吸着処理が望ましい」とされています。
おすすめは:
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新聞紙・古布に吸わせて可燃ごみへ
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やむを得ず流す場合は少量ずつ水で薄めながら
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自治体によっては禁止されている場合があるため、必ず確認を
③ 換気をしながら作業する
香り成分やアルコールを吸い込むと、気分が悪くなる場合があります。
作業は風通しの良いベランダ・玄関前などで行いましょう。
特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、室内での処理は避けるのが安心です。
中身の正しい捨て方【3パターン+応用】
① 新聞紙や古布に吸わせて可燃ごみへ(最も推奨)
香料成分や界面活性剤などを含むため、この方法がもっとも環境負荷が低く安全です。
二重にしたビニール袋で密閉して捨てましょう。
🔹豆知識:
ファブリーズやリセッシュの中身は「中性〜弱アルカリ性」の水溶液で、塩素系ではありません。燃えるごみとして問題ありません。
② 排水口に少量ずつ流す(自治体確認が必要)
メーカーFAQでは、「洗剤と同程度の扱いで少量処理可能」とされています。
ただし、自治体によっては禁止されていることもあります。
正しい手順:
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コップ1杯程度を数回に分けて排水
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同時に水を多めに流す
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換気扇を回しながら作業
「原液を一気に流す」「キッチンや浴室で大量処理」は避けましょう。
③ 揮発させて自然処理(ごく少量限定・屋外のみ)
スプレーの底にほんの少しだけ残っている場合は、屋外の風通しの良い場所でキャップを開けて放置するだけでもOK。
ただし、室内で行うと香りが残りやすいので避けてください。
スプレー式ボトルの捨て方【プラスチック容器タイプ】
トリガー付きのスプレーボトルは以下の手順で処分しましょう。
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残った液体を完全に出し切る
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軽く水ですすぐ(においが強い場合のみ)
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乾燥させて「プラスチックごみ」へ
注意点:
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地域によっては「可燃ごみ」扱いの自治体もあり
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金属バネ付きのトリガーは分別指示に従う
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ボトルを潰すと省スペースになります
エアゾール缶タイプの捨て方【火気厳禁・慎重に】
ガス抜きの重要性
環境省の統計では、廃棄スプレー缶が原因の火災は毎年数百件発生しています。
ガスを抜かずに捨てると、収集車内で爆発することがあります。
正しいガス抜き手順
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屋外の平らな場所に新聞紙を敷く
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スプレーを下向きにし、最後まで押し切ってガスを出し切る
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音が止まったら、キャップ裏の「ガス抜き穴」を使って完全に放出
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完全に抜けたら、不燃ごみへ
注意:
自治体によって「穴あけ禁止」の場合があります。
必ず市区町村の「ごみ分別ルール」を確認しましょう。
詰め替えパウチの捨て方【清潔&環境配慮】
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中身を完全に使い切る
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軽く水で洗い、しっかり乾燥
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「プラスチックごみ」へ
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キャップが別素材なら取り外す
環境ポイント:
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洗って乾かすと、においや虫の発生を防げる
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リサイクル率向上にもつながります
置き型・車用タイプの捨て方
① 置き型タイプ(ゼリー・ゲル状)
| 部位 | 処理方法 |
|---|---|
| 中身(ゼリー部分) | 可燃ごみ |
| 容器(カップ・フタ) | プラごみ |
👃香りが残っているうちは、靴箱やトイレに置いて再利用してもOKです。
② 車用芳香剤
| タイプ | 処理方法 |
|---|---|
| プラスチック製 | プラごみ or リサイクルボックス |
| 液体タイプ | 新聞紙に吸わせて可燃ごみへ |
液体が残ったまま捨てると、車内ににおいが残る場合があります。必ず空にしてから捨てましょう。
途中で使うのをやめたいときの再利用アイデア
使い切れないスプレーは、すぐに捨てずに再活用するのもおすすめ。
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👟 靴箱・玄関の消臭スプレーに
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🧹 掃除用の除菌スプレーとして雑巾に
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🌿 洗った容器を霧吹きとして観葉植物に再利用
💡保管期限の目安:
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未開封:約3年
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開封後:約6か月(高温多湿を避けて保管)
自治体によって異なるごみ分別ルール
| 地域 | トリガー式ボトル | 缶タイプ |
|---|---|---|
| 福岡市 | プラごみ | 不燃ごみ |
| 横浜市 | 可燃ごみ | 小物金属 |
| 札幌市 | プラごみ | スプレー缶専用回収日 |
| 東京23区 | 区により異なる | 区により異なる |
確認方法:
検索窓に「スプレー 容器 分別 + 自治体名」で調べると、公式ルールが出てきます。
環境にやさしい暮らしのコツ
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できるだけ使い切ってから処分する
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詰め替えタイプを選んでプラごみ削減
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洗ってリサイクル率をアップ
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容器再利用で“もったいない”を減らす
「買う→使う→捨てる」を見直すだけで、環境負荷をぐっと減らせます。
よくある質問(FAQ)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| Q. 中身を排水口に流してもいい? | 少量かつ希釈して処理する場合に限り可能な地域もあります。自治体の公式ルールを必ず確認してください。 |
| Q. 詰め替え袋は洗ったほうがいい? | 軽くすすいで乾かすと、においや虫の発生を防げます。 |
| Q. 使用期限が切れたスプレーは? | 効果が落ちるため、処分を推奨。未開封3年・開封後半年が目安です。 |
| Q. 容器に香りが残るときは? | 洗剤で軽く洗い、乾燥させるとリサイクル時も安心です。 |
| Q. どこに相談すればいい? | 市区町村の清掃課、またはメーカー公式サイトがおすすめです。 |
まとめ|安全・清潔・環境にやさしく処分しよう
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中身は「新聞紙・古布に吸わせて可燃ごみ」
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やむを得ない場合のみ「少量を薄めて排水口へ(自治体確認)」
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容器は素材別に分別
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缶タイプは火気厳禁・ガス抜き必須
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詰め替えは洗って乾燥
💬この記事は一般的な生活情報です。
実際の処理方法は、必ずお住まいの自治体のルールを優先してください。
迷ったときは清掃課またはメーカー公式情報を確認しましょう。
