自分がお客様や上司を案内する立場である場合、気を付けなければいけないのが、タクシーにも上座、下座が存在するということです。
知らないでは済まされない場面で恥をかくまえに、ビジネスマナーとして、しっかりと心得ておきましょう。
タクシーの座る位置|上座と下座
下位者(自分)が上位者(上司やお客様)に上座を勧めるのが普通です。
① 一番上座は、運転席の後ろ
② 次は、助手席の後ろ
③ 後部座席の中央
④ 一番下座が、助手席
乗車人数が、
自分を含め最大の4名だった場合の順番です。
これをまず覚えておいて、あとはTPOに配慮して、臨機応変に対応します。
運転席の後ろの席が嫌いなお客様もいらっしゃるかもしれません。奥の席に移動するのが大変な方もおられます。
ドアの近くがいいなど、ほかの席を希望されたときは、無理に上座を勧めることはありません。
後部座席に上位者が 3名座るなら、どの位置がよいかを本人に確認するのもいいでしょう。乗車する人数によっても、使用する席は変わってきます。
自分を含め乗車するのが2名の場合は、
運転席の後ろと助手席の後ろに座ります。
3名の場合は、
出入りしにくい後部座席中央の席を空け、
下位者が助手席に座ります。
これらももちろん、上位者の希望を優先します。
タクシーのその他のマナー
通常、下座である助手席に座った人が、
タクシーの運転手への道案内と支払いをやります。
初めて行く場所なら、
事前に地図や住所を調べてメモしておきましょう。
よく知っている場所でも、
なるべく手短に、簡単に説明できるよう、
シミュレーションしておくことをおすすめします。
千円札と小銭を用意しておくと、支払いでもたつかずに済みます。
上位者がタクシーに乗る際に、
「どうぞ」と一言添えて、
ドアを押さえることができると素敵ですね。
下位者は最後に乗り込むことになりますが、
そのときにタクシー会社名と車のナンバーを控えておくと、忘れ物の際にスムーズに問い合わせることができます。
車内に運転手の名刺が置いてあることも多い。
助手席のシートの裏にあったりするので、降車時に後部座席の忘れ物をチェックするついでに、一枚もらっておきましょう。
移動中の車内では、
明るい雰囲気になるような話題を選びます。
終始沈黙するのは禁物です。
天気、ニュース、好きなことこの3つを基本に、楽しい会話のきっかけを作りましょう。
間違っても交通事故のニュースの話なんて
出さないようにしてくださいね。
社用車などの座る位置のマナー
タクシーではなく、
運転手が身内など知っている人の場合、
上座、下座が変わります。
① 助手席
② 運転席の後ろ
③ 助手席の後ろ
④ 後部座席中央
運転手が知っている人だと、
たいていは会話が弾みやすいので、
助手席が一番上座になります。
ということは、だれが運転するかによって、
助手席が上座になるかどうかが
変わってくるということです。
お客様が運転される場合は、
敬意を表して自社の上位者が助手席に座ります。
上司が運転する場合は、
お客様は運転席の後ろで、
下位者が助手席です。
席順は、乗車する人の関係性によって、
臨機応変に考える必要があるのです。
まだまだ新人でよくわからないときは、
毎回、上司などに事前に質問して、教えてもらうといいですよ。
そのうちコツがつかめて、
マナーばっちりのビジネスマンになれます。
まとめ
タクシーの座る位置には上座、下座がある。
だけど、TPOに応じてその場その場、
臨機応変に考える必要がある。
助手席に座った場合は、道案内と支払いのほか、
できる仕事がたくさんある。
ビジネスマナーを習得するためには、
雑用を率先してやるという意識を持って、
細やかな気遣いを心がけましょう。