節分といえば、やっぱり「恵方巻き」。 七福神にちなんだ7つの具材を巻いたこの太巻きは、福を巻き込む縁起物として知られるようになりました。 ただしこの由来には諸説あり、現在の形は関西地方の商業イベントから広まったともいわれています。
でも、いくら具だくさんとはいえ「恵方巻きだけ」ではちょっと物足りない…と感じたことはありませんか? 特に育ち盛りのお子さまがいるご家庭では、ボリュームのあるおかずや温かいメニューが欲しくなるものです。
そこで今回は、恵方巻きに合う簡単おかずや汁物、子どもが喜ぶ時短メニューなど、節分の夜ごはんにぴったりのアイデアをたっぷりご紹介します♪ 和の伝統を感じながら、家族みんなで楽しめる、手軽に用意できる献立のヒントにしていただけたら嬉しいです。
汁物でホッとひと息|恵方巻きに合う温かいスープ系
● けんちん汁(めんつゆ活用で時短!)
野菜がゴロゴロ入ったけんちん汁は、節分の寒い季節にぴったり。味噌やしょうゆベースのスープに、豆腐や根菜をたっぷり加えるだけで、栄養バランスもバッチリです。 時短ポイントは「めんつゆ」。これひとつで簡単に味が決まります。冷蔵庫にある野菜でアレンジできるのも魅力です。
● いわしのつみれ汁(市販品でラクラク)
節分の定番・いわしを使ったつみれ汁は、縁起も良く、身体も温まる一品。 市販のつみれを使えば、手間なくあっという間に完成。味噌仕立てにすれば子どもにも食べやすく、しょうがやネギを添えると風味もアップ!
● シンプルなお味噌汁(冷蔵庫の残り物でOK)
節分だからといって気負わず、普段のお味噌汁でも大丈夫。豆腐やわかめ、油揚げなど、あるものを組み合わせてOK。冷凍野菜や出汁入り味噌を使えば、時短しつつほっとする味が楽しめます。
家族で囲む節分鍋|簡単・あったか鍋料理
● 湯豆腐(レンジでできる時短アレンジ)
お鍋を使わなくてもOK!豆腐を器に入れてレンジで温め、ポン酢や薬味を添えるだけで、簡単湯豆腐の完成です。とろけるチーズをのせれば、子どもも食べやすくなりますよ。
● 市販スープで寄せ鍋(切って入れるだけ!)
スーパーで手に入る鍋用スープを使えば、失敗知らず。カット野菜や冷凍団子を加えれば、時短かつボリュームたっぷりの鍋が完成します。具材を選べば、子ども向けにもアレンジ自在です。
● 味噌ちゃんこ鍋(冷蔵庫の残り物活用)
冷蔵庫にある余りものをどんどん入れられるのが、ちゃんこ鍋の良さ。味噌ベースの濃い味付けで食欲アップ!節分の寒さを吹き飛ばす、心も体も温まる一品です。
縁起を呼び込む!節分ならではのラッキー食材たち
● 焼きいわし(缶詰でも代用可)
鬼を追い払うとされるいわしの焼き魚。苦手な方や小さなお子さんには、いわしの缶詰やつみれにアレンジするのが◎。 地方によっては柊の枝にいわしの頭をさした「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関に飾る風習も残っています。
● こんにゃくの煮物やステーキ(5分炒めでOK)
こんにゃくは「体内の悪いものを出す」といわれる縁起の良い食材。切って炒めるだけでOKの時短おかずとして大活躍。味噌煮やバター炒めで満足感もプラス♪
● 豆腐料理(重曹でとろとろ!)
重曹を入れて茹でるだけで、とろける食感になる豆腐。節分は「清め」の意味を込めて白い食べ物が好まれることもあり、豆腐はぴったりの一品です。
● 節分そば(ゆでるだけ!)
地域によっては「節分そば」を食べる習慣があります。年越しそばのように「長く健康に」という願いを込めて、手軽にゆでるだけで縁起を取り入れられます。
子どもが食べやすい!カンタン副菜&アレンジメニュー
子どもにとって節分は、ちょっと特別でワクワクする日。食卓にも遊び心や見た目の楽しさをプラスすると、より喜んでもらえます。ここでは、準備が簡単で、なおかつ子どもが思わず手を伸ばしたくなる副菜やアレンジメニューをご紹介します。
- 卵焼き
甘めに味付けした卵焼きは、子どもにとって定番の安心おかず。ハートや星、動物型の型抜きで見た目を可愛くすると、パクっと食べてくれます。卵液にチーズやほうれん草のみじん切りを加えて栄養価アップも◎。 - ミニ唐揚げ
冷凍唐揚げをレンジで温めるだけでもOKですが、ひと工夫としてミニサイズに切ったレモンを添えたり、爪楊枝でピンチョス風に刺したりすると食べやすさが倍増します。お弁当のような感覚で楽しめる一品に。 - 枝豆・ミニトマト
袋から出すだけ、切るだけで準備完了の超時短メニュー。カラフルなピックを刺すだけでも食卓が華やかになります。トマトは半分に切ってチーズをはさんだ“プチトマサンド”にするのもおすすめです。 - スティック野菜とディップ
にんじん、きゅうり、大根などをスティック状にカットして、市販の味噌マヨネーズやバーニャカウダソースを添えるだけで、おしゃれなおつまみ風副菜に。ディップを小皿に分けると取り分けやすく、衛生的です。 - ポテトサラダの型抜き盛り
市販のポテトサラダを型に入れて抜くだけで、可愛い一皿に変身します。仕上げにコーンやパセリをトッピングして彩りをプラスしても。 - 豆のおやつ風サラダ
水煮の大豆やミックスビーンズに、ハム・チーズ・きゅうりを合わせて簡単なサラダに。軽くマヨネーズで和えると食べやすく、豆まきの「豆」と連動させて縁起もバッチリです。
これらの副菜は、手間をかけずに見た目の可愛さや食べやすさ、栄養面までカバーできる優秀メニューばかり。忙しい節分の夕飯準備も、ちょっとした工夫で子どもがもっと楽しみにしてくれる時間になりますよ。
【年代別】子どもが喜ぶ節分献立例(調理時間15分以内を意識!)
忙しい節分の夜も、年齢や好みに合わせてあらかじめ献立を考えておくと準備がスムーズになります。ここでは、幼児・小学生・中学生以上の3段階に分けて、時短でできるおすすめ献立例をご紹介します。どの献立も、15分以内の調理を目安にしているので、無理なく取り入れられますよ。
● 幼児向け(やわらかくて食べやすいものを中心に)
・細巻き(手づかみしやすい小さめサイズ)
+やわらか煮野菜(人参・かぼちゃ・さつまいもなど)
+豆腐のお味噌汁(味は薄め)
+プリンやヨーグルト(市販でOK)
+ひとくちゼリーや果物も◎
→ 幼児には、一口サイズで食べやすいことが大切。見た目にもカラフルにして、節分の楽しさを演出してあげましょう。
● 小学生向け(ボリュームと栄養バランスを意識)
・恵方巻き(お好みの具材で)
+唐揚げ(冷凍OK・レモン添え)
+けんちん汁(具だくさん)
+卵焼き(型抜きで可愛く)
+フルーツ(いちご・みかんなど)
+おやつに豆菓子もおすすめ
→ 学年が上がるにつれて食べる量も増えてくる時期。副菜で野菜とたんぱく質をバランスよく取り入れましょう。
● 中学生以上向け(大人と同じ感覚で、手軽にボリューム満点)
・鍋料理(市販スープを活用して家族で囲めるように)
+半分サイズの恵方巻き(食べやすさ重視)
+小鉢(冷奴・おひたし・なますなど)
+市販スイーツ(ロールケーキや豆乳プリン)
+温かい緑茶やほうじ茶
→ 手間をかけすぎず、見た目や味のバランスで満足度を上げることがポイント。お腹も心も満たされる献立です。
時間がないときも、献立をざっくり決めておくだけで当日の調理がグッと楽になります。食材を事前にそろえておくと、節分当日の夕飯も慌てずスムーズに準備できますよ。
忙しいママの味方!市販惣菜&冷凍食品の活用術
節分の夕飯準備は、家族のイベントとして楽しみたい一方で、時間や体力にも限界がありますよね。そんなときこそ、無理せず「便利な市販アイテム」を活用して、賢く手軽に乗り切りましょう。
- “節分セット”をフル活用!
スーパーのお惣菜コーナーには、節分向けに恵方巻きやいわしの塩焼き、煮物、豆の和え物などがバランスよく揃っています。見た目も華やかで、お皿に盛りつけるだけで立派な食卓に。家族で好みのものを選ぶ時間も楽しいひとときに♪ - 冷凍食品を上手に使う
うどん、野菜ミックス、唐揚げ、グラタンなど、冷凍庫にストックしておくだけで安心。特に和惣菜系(筑前煮、ひじき煮、きんぴらなど)は、自然解凍でもOKな商品もあり、盛り付けの一品としても重宝します。 - ミールキットで時短調理
最近はスーパーや宅配サービスで購入できる“炒めるだけ”“煮るだけ”のミールキットが充実。野菜も肉もカット済みで、調味料も付属しているため、忙しい日でも失敗なく美味しい一品が完成します。子どもと一緒に調理するのもイベント感が出て楽しいですよ。 - 出汁パック&カット野菜で味噌汁も簡単
味噌汁は節分メニューの相棒的存在。出汁パックや液体出汁を使えば、手軽に本格的な味わいに。カット野菜や冷凍野菜を使えば、包丁いらずであっという間に仕上がります。朝のうちに作っておいて温め直すだけでもOKです。 - プチデリやパック惣菜もおしゃれに盛りつけて
小さなパック惣菜やお弁当用おかずも、器に移すだけで立派な副菜に。仕切り皿やワンプレートを使えば、洗い物も減らせて一石二鳥。カットフルーツや枝豆を添えると彩りも良くなります。
このように、市販品や冷凍食品を活用すれば、忙しい節分の日も負担なく、家族みんなが笑顔になれる食卓を用意できます。「手作りじゃなきゃダメ」と思い込まず、楽しさを優先した節分を過ごしてみてくださいね。
食後の楽しみ!節分にぴったりのデザートアイデア(手間なし&可愛い)
節分の食卓を締めくくるのは、やっぱりデザート♪和の行事にちなんだ見た目が可愛いスイーツや、家族みんなで作れる遊び心のあるおやつを取り入れると、子どもたちのテンションもぐっと上がります。
- 節分ロールケーキ
鬼の顔や豆をイメージしたイラスト入りのロールケーキは、見た目も華やかで写真映えも◎。市販品をお皿にのせて、チョコペンやトッピングでデコレーションするだけでも立派な節分スイーツに早変わり。 - 豆乳プリンや白玉ぜんざい,
豆乳プリンは粉ゼラチンを溶かして混ぜ、冷やすだけで完成。白玉団子をゆでて、市販のあんこを添えれば、優しい甘さのぜんざいに。どちらも前日に作っておけるので、当日は楽ちん♪ - チョコ恵方巻き風ケーキ
ロールケーキにチョコを塗って海苔風に見せたり、具材に見立ててフルーツやカラースプレーを入れるのも面白いアイデア。切り分けて食べれば、まるでスイーツの恵方巻き! - 鬼どら焼き
市販のどら焼きに、チョコペンやカラフルなシュガーデコで顔を描いて「鬼」に変身させましょう。お子さまと一緒に顔を描けば、食べる前から大盛り上がり間違いなし。 - 豆のスイーツアレンジ
節分らしさをプラスするなら、節分豆をキャラメリゼした「甘い炒り豆」や、ホワイトチョコと混ぜて固めた「豆チョコバー」などもおすすめ。食感も楽しく、ヘルシーなおやつとしても◎。
いずれも難しい調理工程は不要で、買ってきたものを少しアレンジするだけでも充分!節分の夜を締めくくる楽しいひとときに、ぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ|簡単・時短でも、特別な夕飯で節分をもっと楽しく♪
節分は、邪気を払い、家族の無病息災を願う大切な日。がんばりすぎなくても、工夫次第でちゃんと季節感ある献立が完成します。
恵方巻きに、あたたかい汁物や縁起物の副菜、そして簡単なデザートを添えるだけで、特別感のある節分ごはんに。
「手作りにこだわりすぎず」「楽しさを優先」して、心に残る節分を過ごしてみてくださいね♪