仕事中、上司やお客様、先輩とエレベーターに乗るとき、ちょっと緊張してしまうことはありませんか?
そんなときに、自然にスマートに振る舞えたら、「きちんとした人」という印象を持ってもらえますよね。
この記事では、エレベーターの乗り方・降り方のマナーを、初心者の方にもわかりやすく、やさしく解説します。社会人としての第一歩を踏み出したばかりのあなたにも、ぜひ読んでいただきたい内容です。
なぜエレベーターのマナーが大切なの?
エレベーターは数十秒の短い時間でも、その中に“その人らしさ”があらわれます。
「この人、気がきくな」「丁寧な人だな」と思ってもらえるかどうかは、小さな行動ひとつで変わります。
特にビジネスの場では、礼儀や気配りが信頼につながることもあります。マナーをちゃんと守ることで、評価が上がったり、人間関係がスムーズになったりすることも。ぜひ基本を押さえておきましょう。
エレベーターにも「上座」がある?位置関係の基本
エレベーターの中にも、「上座」と「下座」があること、ご存じでしたか?
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上座:一番奥
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下座:ドアに近い場所
たとえば上司やお客様と一緒に乗るときは、奥に立っていただき、自分はボタンの近くに立つとスマートです。ちょっとした位置関係の気配りが、案内役としての印象を良くします。
乗るときのマナー|案内役の立ち回り
基本パターン
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自分が先に乗り込み、ボタンそばに立ちます。
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「開」ボタンを押しながらドアを軽く手でおさえ、「どうぞ」と声をかけて目上の方を案内。
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到着階が分かっていれば、乗る前に押しておくとスムーズです。
周りにも聞こえる声で階数を確認すると、親切な印象になりますよ。
ホールでの立ち位置にも気配りを
エレベーター前でドア真正面に立つのはNG。
中から降りてくる方の動線をふさがないよう、ドア左右どちらかに少しずれて待つようにしましょう。
複数人で待つときは、代表者だけがボタン前、他は少し下がって立つのがスマートです。
状況別の対応
すでに他の人が乗っている、狭いエレベーターで入口をふさぎたくない、そんなときは無理に「先に乗る」より、流れを壊さず気配りが大切です。場合によっては、目上の方に先に乗っていただく判断も正しい選択です。
エレベーター内でのふるまい|静かに・丁寧に
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携帯電話の操作や大声の会話は避けましょう
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壁にもたれず、背筋を伸ばして立つだけで印象がアップ!
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目上の方から話しかけられたら、丁寧に応じてOK
エレベーターは“無言の空間”だからこそ、小さな仕草やふるまいが際立ちます。
降りるときのマナー|さりげない気遣いが鍵
基本パターン
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目的の階に到着 → 目上の方に「〇階です。どうぞ」とお知らせ。
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自分は「開」ボタンを押してドアをおさえつつ、一礼。
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「左側に会議室があります」など、一言説明できればとても丁寧です。
案内場所の事前確認で、さらにスマートな印象に。
例外パターンへの対応
混雑しているときや、自分が通りやすい位置にいる場合は、「お先に失礼します」と声をかけて先に降りてもOKです。
もし目上の方がドアを開けてくれたら、一言「ありがとうございます」を添えてください。ちょっとした感謝の気持ちで印象がぐっとよくなります。
役職別・相手別の気遣いのポイント
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上司・先輩:基本のマナーは押さえつつ、自然体でOK
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お客様:より丁寧な言葉遣いで、案内の一言も意識して
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役職がわからない方:基本的に“最も目上の方”として対応するのが安心
相手に合わせた柔らかな気遣いが、大人の対応です。
新人・若手社員が気をつけたいポイント
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降りる階は事前にチェック!
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同期と一緒でも、先に動けると頼りがいアップ
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緊張しても「慌てない・焦らない」が一番!
失敗しても、素直な気持ちと前向きな姿勢があれば大丈夫。先輩を観察しながら、少しずつ自然に身についていきます。
やってはいけないNGマナー集
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無言で先に降りる
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ボタンを連打する
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壁にもたれる、スマホに夢中、大声トーク
「誰も見ていないようで、ちゃんと見られている」のがエレベーターです。心配なときは、丁寧なふるまいを意識して。
フレンドリーな相手だった場合の対応
「この人、いつも話しやすいな」と感じる相手でも、職場では“親しき仲にも礼儀あり”。
礼儀を忘れず、バランスのとれた対応が“大人の対応”です。
非常時・ユニバーサルマナーの基本
非常時に備える心構え
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地震や停電が起きたら、まずは落ち着いて行動。
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非常ボタンで管理室へ連絡を。
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無理にドアを開けず、スタッフの指示まで待ちましょう。
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同乗者がいたら「大丈夫ですか?」とお声がけすると安心感が生まれます。
特に非常用インターホンの位置を覚えておくと安心です。
車いす・高齢者・妊婦さんへの配慮
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車いす利用者や足の不自由な方には、ドア前のスペースを優先的に譲る。
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階数ボタンを押すときに、「何階ですか?」と声をかけると優しい印象に。
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妊婦さんや子連れの方がいれば、率先してエレベーターを譲る姿勢が信頼につながります。
エレベーターは、みんなの共有スペース。ちょっとした配慮が大切です。
ビジネスマナーを自然に身につけるには?
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毎日の出社や移動で少しずつ意識してみましょう
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「素敵だな」と思う先輩の所作は真似して学ぶ!
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間違えても、「次活かす」という気持ちが成長につながります
マナーは練習と反復。楽しみながら身につけていけると素敵ですよ。
Q&A|よくある疑問とその答え
Q:目上の方から「お先にどうぞ」と言われたら?
→「ありがとうございます」と素直に受け入れてOKです。
Q:複数の上司がいるとき、誰を優先?
→役職が高い方を先にするのが自然です。
Q:同僚と2人のときは?
→型にはまりすぎず、でも丁寧な態度は大切。自然体でOK。
Q:相手の役職がわからないときは?
→迷ったら「一番目上の方」として敬意をもって対応しましょう。
まとめ|知っておくだけで“できる人”に見える
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乗るとき:自分が先 → 降りるとき:目上の方が先
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でも一番大切なのは、“相手への心配り”
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気づかいある行動が、印象アップや信頼につながります
マナーは「堅苦しいもの」ではなく、「相手の気持ちを思うこと」。
少しずつ意識して、今日からエレベーターでも“やさしい気遣い”を実践してみてくださいね。
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