財布の中に、うっかり破れてしまったお札や、湿気でヨレヨレになった紙幣が入っていた経験はありませんか？
支払い時に見つけてしまうと、
「このお札、コンビニで使えるのかな…？」
と不安になりますよね。
本記事では、破れた紙幣の扱いについて、一般的に知られている情報をもとに、次の内容を非常に詳しくまとめています。
-
コンビニ（店員・レジ）で使える基準
-
断られたときの正しい対処方法
-
日本銀行が公表する損傷紙幣の交換基準（一般的な目安）
-
銀行・郵便局での交換手続き
-
法律（貨幣損傷等取締法）の一般的な注意点
-
よくある誤解と正しい知識
-
破れを防ぐ予防策
-
FAQで「よくある疑問」をまとめた総仕上げ
※本記事はあくまで一般的な情報の解説であり、最終判断は店舗・金融機関・専門機関によって異なります。
軽い破れなら使える場合もあるが、コンビニの判断は“人間と機械”で異なる
破れたお札が「使えるか・使えないか」は、次の2つによって決まります。
① 店員の目視判断
店員が
-
「紙幣として識別できる」
-
「偽造の可能性が低い」
-
「大きく欠損していない」
と判断すれば、一般的には受け取られるケースがあります。
② レジ機・セルフレジの読み取り判断
紙幣読み取り機は非常に強固で、わずかな破れ・厚みの違い・ヨレなどで誤検知しやすく、
-
店員はOK
-
機械はNG
ということが普通に起きます。
特にセルフレジ・自販機は 過剰に厳しいレベルで拒否 することが多いです。
コンビニの店員はどこを見て判断しているのか？
ここでは、より細かい判断基準を解説します。
※これは一般的な例であり、店舗によって基準は異なります。
●破れの「位置」と「深さ」
-
端の小さな破れ → 受理されやすい
-
中心に近い破れ → 拒否されやすい
-
裂け目が大きく開いている → ほぼ拒否される
●記番号（シリアルナンバー）の状態
記番号が消えていたり一部が失われていると、
「偽造かも？」と疑わざるを得ないため拒否されやすいです。
●欠損（欠けている部分）の大きさ
-
少し欠けている → 受け取られることも
-
1cm以上欠損している → 拒否される可能性大
●テープ補修の有無
テープはレジ機が誤検知しやすいだけでなく、
-
偽造紙幣の補修
-
不自然な厚みの変化
と判断される場合があります。
レジ機が拒否しやすい紙幣の特徴
紙幣読み取り機は、複数のセンサーで
-
厚み
-
印刷のズレ
-
光の反射
-
赤外線パターン
などを読み取っています。
そのため、次の状態は非常に嫌われます。
① テープ補修された紙幣
厚みが変わり、読み取り不可になりやすい。
② 湿気でヨレた紙幣
波打ちや反りを“別の紙幣”と誤認識することがあります。
③ 深い折れがある紙幣
折り癖の裏側に光が通らず、センサーが誤反応。
④ 汚れ・インクのにじみ
油・飲料・汗などの汚れで読み取り困難になることがあります。
⑤ かなり古い紙幣
特に、色褪せや破れのある旧紙幣は読み取りNGの確率が高いです。
コンビニで破れたお札を断られたときの“正しい対処法”
コンビニで使用できないと言われても、トラブルにする必要は全くありません。
むしろ以下の対応をするとスムーズです。
① 別のお札に替える
一番スムーズで店員も助かる対応です。
② キャッシュレス決済に切り替える
今はほぼ全てのコンビニで以下が使えます。
-
PayPay
-
LINE Pay
-
Suica / PASMO
-
iD
-
QUICPay
-
クレジットカード
-
デビットカード
もしお札が通らなくても、キャッシュレスにすれば即解決。
③ 店員に伝えるのは一言でOK
「別のにしますね」「キャッシュレスにします」で十分。
店員には受け取る義務があるわけではないため、丁寧に対応すればOKです。
日本銀行の損傷紙幣交換基準（一般的な目安）
ここが読者が最も知りたいポイントです。
日本銀行は損傷紙幣について「一般的な判断の目安」を公表しています。
※最終判断は日本銀行または金融機関窓口で行われます。
① 2/3以上残っている
→ 全額交換の可能性が高い
② 2/5〜2/3未満
→ 半額交換となる場合がある
③ 2/5未満
→ 交換不可となる可能性がある
重要：破片は“絶対に捨てない”
破片が多いほど「元の枚数」を判断しやすくなり、交換してもらえる可能性が広がります。
袋や封筒にまとめて保存しておきましょう。
銀行・郵便局での交換手続き（詳しいフロー）
ここでは実際の流れを詳しく説明します。
■必要なもの
-
破損紙幣（破片も全部）
-
本人確認書類（必要に応じて）
■交換の手順
-
破れた紙幣を持参
-
窓口で「損傷紙幣の交換をお願いします」と伝える
-
職員が紙幣の状態を確認
-
全額・半額・交換不可のいずれかが判断される
-
新しい紙幣が受け取れる
※交換にかかる手数料などは機関により異なる場合があります。
法律（貨幣損傷等取締法）に関する一般的な注意点
貨幣損傷等取締法では、
故意に貨幣を損傷する行為 について規定があります。
-
わざと破る
-
落書きをする
-
穴を開ける
などは注意が必要です。
一方で、
自然に破れた紙幣を「使おうとしただけ」で
直ちに違法と判断されるものではありません。
※具体的な法的評価は状況により異なるため、必要に応じて専門家相談を推奨します。
よくある誤解と正しい知識
●誤解①：破れたお札を使うと法律違反
→ 一般的には、そのように単純化できるものではありません。
●誤解②：テープ補修すればどこでも使える
→ むしろレジ機が拒否して使えなくなりやすい。
●誤解③：ATMに入れても大丈夫
→ 詰まってしまう可能性があります。
詰まった場合は銀行に従いましょう。
破れを防ぐための習慣（長持ちさせるコツ）
紙幣は意外とデリケートです。以下の対策をすると破れにくくなります。
-
財布にレシートやカードを詰め込みすぎない
-
三つ折りにしたまま入れない
-
雨の日は内ポケットに収納
-
ジッパー財布はゆっくり閉める
-
財布の中を定期的に整理する
-
ポケットに直接入れない（汗で湿気るため）
【FAQ】破れた紙幣についてよくある質問まとめ
●Q：破れたお札を使ってトラブルになる？
A：状況によりますが、一般的には “直ちに違法” という話ではありません。ただし店舗判断で断られる場合があります。
●Q：ATMで詰まったら？
A：銀行の案内に従ってください。自分で引き抜こうとすると危険です。
●Q：テープ補修紙幣は交換できる？
A：補修の状況によって判断が異なります。
使用目的の補修は推奨されません。
まとめ：破れたお札は「使える時もある」が万能ではない
-
軽い破れは受け取られることもある
-
セルフレジ・自販機は厳しめで拒否しやすい
-
断られたら別のお札やキャッシュレスに切り替える
-
大きく破れた紙幣は銀行・郵便局で交換できる
-
法律的な扱いは状況により異なるため一般情報として理解するのが安心
