- 「追い焚き VS 入れ替え」は“数字だけでは語れない”
- 標準的には追い焚きが48円お得。水温が低い地域では84円差になる例も
- 追い焚きの仕組みを理解すると「節約構造」が見える
- エネルギー式で理解する「水道水→40℃」「残り湯→40℃」の差
- 地域差の本質は「冬の水道水温度」
- 家族人数別|最適解が変わる理由を“構造的に”理解する
- 衛生問題の「本当に正しい理解」
- 給湯器ごとの“追い焚きコスパ分岐点”
- 入浴剤は誤ると給湯器トラブルの原因に
- シャワー vs 浴槽|どっちが安いのか“人数で逆転”が起こる
- 温まり効果は40℃ならほぼ同じ。心理的満足度で使い分け
- ケーススタディ:実家庭での1週間サイクル例
- 快適さは「続ける節約」には欠かせない要素
- 今日からできる節約&快適チェックリスト
- まとめ|あなたの家庭の“最適解”を選ぶことが、最大の節約になる
「追い焚き VS 入れ替え」は“数字だけでは語れない”
冬のお風呂は、単なる生活行為ではなく、
身体の回復・1日のリセット・家族コミュニケーション など心理的価値も大きい存在です。
それでも、毎月のガス代・水道代を見ると、どうしても気になるのが…
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「追い焚きのほうが安い」は本当?
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どれくらいの差が出る?
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家族が増えると変わるってどういうこと?
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エコキュートだと話が違うと聞いたけど?
-
衛生面の“正しいライン”は?
といったリアルな疑問。
実は、これらすべては 「家庭の構造×設備×地域×生活習慣」 の四重構造で決まります。
そこで本記事は、
公式に近い節約モデル(48円差)という信頼性の軸 を保ちながら、
水温が低い地域では84円差になる例もある という実現可能な事象を組み込み、
“体系的に理解できるガイド” として再構築したものです。
これを読めば、あなたは 「自分の家ではどういう基準で選べばいいか」 を判断できるようになります。
標準的には追い焚きが48円お得。水温が低い地域では84円差になる例も
まずは最重要ポイント。
■ 標準条件
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追い焚き:約72円
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入れ替え:約120円
→ 差:約48円
これは多くのエネルギー会社が出している試算と整合しています。
■ 水温が低い地域(6〜8℃)
冬の水道水温が極端に低い場合、
給湯エネルギーが増えるため入れ替えが高くなりがち。
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追い焚き:約72円
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入れ替え:約156円
→ 差:約84円
※これは「特殊ケース」ではなく、寒冷地では一般的に起こり得る範囲。
結論まとめ
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48円差:多くの地域の標準ケース
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84円差:寒冷地・水温が特に低い条件で出る現象
どちらも正しく、家庭環境によって“最適解は完全に変わる”という点が重要です。
追い焚きの仕組みを理解すると「節約構造」が見える
追い焚きには2種類あります。
① 循環追い焚き式
浴槽水を配管に吸い込み → 加熱 → 戻す
という仕組み。
メリット
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熱エネルギーが少なくて済む
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水道代ゼロ
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温度上昇量が少ないほどコスパ良い
デメリット
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湯質が経時変化する
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衛生面を考慮する必要がある
② 高温差し湯式
熱湯を追加して温度を上げる方式。
追い焚きというより加湯方式なので、エネルギー消費は増えやすい。
※「追い焚きは安い」が当てはまりにくい家庭もある。7
エネルギー式で理解する「水道水→40℃」「残り湯→40℃」の差
ここでは、直感的に理解できるよう「熱量(kcal)」の話を噛み砕いて説明します。
水道水(10℃想定)
40℃に上げるためには 30℃分の昇温 が必要。
水200L × 30℃ = 6,000 kcal必要。
残り湯(20℃想定)
40℃まで 20℃の昇温。
200L × 20℃ = 4,000 kcal必要。
→ 給湯器効率などを含めると、
残り湯のほうが約20〜35%程度エネルギーが少なくて済む
という構造が生まれます。
地域差の本質は「冬の水道水温度」
日本は南北に長く、冬の水温差は想像以上です。
| 地域 | 冬の水道水温度の傾向 | 入れ替えの負担 |
|---|---|---|
| 沖縄・九州南部 | 12〜15℃ | 少なめ |
| 関東南部 | 8〜12℃ | 標準 |
| 東北・北関東 | 6〜8℃ | 大 |
| 北海道 | 2〜6℃ | 非常に大 |
寒冷地は入れ替えコストが上がりやすい=追い焚きが有利になりやすい。
家族人数別|最適解が変わる理由を“構造的に”理解する
一人暮らし
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残り湯が冷えやすい(翌日まで空く)
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衛生面で入れ替えやすい
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シャワーを選ぶ日も多い
▶ 最適解は 日によって追い焚き/入れ替えの切替。
2〜3人家族
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連続入浴で湯温低下が少ない
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追い焚き効率が非常に良い
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ただし掃除日などは入れ替えも必要
▶ “追い焚き × 入れ替え”のハイブリッド運用が最適。
4〜5人家族
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浴槽1杯を多人数で使いきれる
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入れ替えの水道代が非常に重くなる
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冬場の追い焚きが最もコスパ良い
▶ 追い焚き中心が圧倒的に有利。
衛生問題の「本当に正しい理解」
まず前提として
残り湯は入浴した瞬間から“生活由来の成分”が混ざります。
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皮脂
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汗
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化粧品・日焼け止め
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肌の常在菌
一般的な研究傾向
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一晩置くと細菌数が増加
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増加率は条件で大きく変わる
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温度・入浴人数・浴室環境が影響
※「危険」という意味ではなく、“衛生状態が変化する”という一般的知見。
こういう家庭はより慎重
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乳幼児
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高齢者
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免疫が弱い方
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アトピー・敏感肌
▶ こうした家庭は 入れ替え頻度を上げる ことを選びやすい。
給湯器ごとの“追い焚きコスパ分岐点”
ガス給湯器
最も追い焚き効率が良い。
エコジョーズ
熱回収で効率が高く、追い焚き派と相性最高。
エコキュート
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夜間電力で沸かすためコスト構造が異なる
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追い焚き vs 入れ替えの差が小さくなりがち
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一般的には「追い焚きのほうが安い家庭が多い」
▶ ただし、水道代・電気単価・湯量によって結果が変動する“特殊系”。
入浴剤は誤ると給湯器トラブルの原因に
特に注意すべきは……
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とろみ系
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オイル系
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粉が溶け残るタイプ
これらは配管に負担をかけやすく、
必ず「追い焚き可」の表記を確認することが基本ルール。
シャワー vs 浴槽|どっちが安いのか“人数で逆転”が起こる
一人暮らし
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5分シャワー → 節約効果大
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10〜15分以上 → 浴槽と同等 or 高い
2〜3人
浴槽利用のほうがコスパ逆転しやすい。
4〜5人
浴槽一択のほうが安くなる傾向。
温まり効果は40℃ならほぼ同じ。心理的満足度で使い分け
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新しい湯 → 柔らかく気持ち良い
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追い焚き → 十分温まるが、湯質の変化があることも
▶ その日の気分・疲労度で選ぶのが最適。
ケーススタディ:実家庭での1週間サイクル例
家族3人・共働き
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月〜金:追い焚き
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土:入れ替え(掃除)
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日:ゆっくり入浴
▶ 月2,000〜3,000円差が生まれた例も。
一人暮らし・都市部
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平日:シャワー中心
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金曜:入れ替え入浴
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日曜:追い焚きで温め直してリラックス
▶ 光熱費と健康のバランスが取りやすい。
快適さは「続ける節約」には欠かせない要素
節約記事では軽視されがちですが、
快適性の欠如は節約の挫折につながる最大要因 です。
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冬の冷えで疲労が強い日
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1週間のストレスが溜まった日
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子どもが浴槽で遊んだ日
こういった“日ごとの感情”を反映することが、
長期的な節約に直結します。
今日からできる節約&快適チェックリスト
□ フタは必ず閉める
□ 入浴後すぐに保温
□ 追い焚きは連続で行わない
□ 浴室の窓・ドアの断熱を強化
□ 入浴剤ラベルの「追い焚き可」確認
□ 毎月1回の配管清掃
□ 家族の入浴時間を“まとめる”導線づくり
□ 湯量を200L → 180Lに微調整しても体感はほぼ同じ
まとめ|あなたの家庭の“最適解”を選ぶことが、最大の節約になる
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標準ケース → 追い焚きが48円ほど安い
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寒冷地では → 84円差が出る場合もあり得る
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家族人数、断熱、給湯器で最適解はまったく変わる
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衛生面は家庭状況・体調で判断
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入浴剤の「追い焚き可」確認は必須
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「快適さ」を同時に満たすことが節約の継続につながる
無理なく続けられる方法で、
“家計にも体にもやさしいバスタイム” を見つけてください。
※当記事は一般生活情報であり、特定の個人の状況への助言ではありません。
※医療・健康情報は一般的知識であり、個別相談は専門家へ。
※プロモーションを含みますが、記載方針は中立です。

