愛らしくて賢いトイプードル。
しつけなんて必要あるの?
と思ってしまいますが、
しつけとは、
犬と人間が一緒に暮らすためのルールを教えること。
どんな犬であれ、しつけは飼い主の義務なのです。
初めてトイプードルを飼うとき、
特に困るのが“噛み癖”ですよね。
人間や家具を噛む癖をやめさせて、
愛犬も家族も、周囲の人も
みんなハッピーになりましょう。
トイプードルのしつけ方|噛む癖をやめさせる
トイプードルは、
性格的には噛み癖の出る傾向は弱いそうですが、
実際に飼うとやはり悩む人が多いようです。
子犬の頃の甘噛みは仕方のない部分もあり、
一定期間、多少の許容が必要になってきます。
歯の生え始めは歯茎がむず痒いんですよね。
人間の赤ちゃんと同じです。
犬の乳歯はぜんぶで28本あって、
生後 20日ごろから生え始め、
生後 2ヶ月ぐらいまでに生え揃います。
その間は、じゃれて甘噛みしてきたりします。
しかし、それをずっと許していてはしつけができません。
遊びの中で、徐々に慣らしていくのが上手なやり方です。
噛むことをやめさせるのに効果的なのは、
こちらが噛まれたときと同じように、
愛犬にも痛みを覚えさせることも一つの方法です。
え、痛みって?!
とびっくりするかもしれませんが、
そんなに厳しい話ではありません。
例えば、こちらが手を噛まれたとき、
直ぐに愛犬の鼻先を指で弾きます。
これで、噛むと痛い目にあう、
ということを覚えさせます。
そして、噛むおもちゃを与えて、
そっちを噛んだら今度は褒めてあげます。
どちらも繰り返し、継続して行ってください。
しつけにおいて、
「ダメ!」などと一言で叱る方法も知られていますが、
じゃれてくる子犬相手に大声で叱っても、
余計に興奮して逆効果になることもあります。
叱るだけでは、痛みはわかりません。
一発で、一瞬で、効果のあるしつけを行うことで、
人も愛犬も、お互いにストレスなく過ごすことができます。
物理的なしつけはかわいそうと感じる方は
愛犬が一番辛いのは、
無視をされることだそうです。
トイプードルがどの程度噛んだかにもよりますが
家族全員で無視をして見てはいかがでしょうか?
噛むと、一人ぼっちにされ、寂しい。というのを
学習させるのも一つの方法です。
人間と暮らす以上、
きちんとルールを教えてあげないことのほうが、
愛犬にとってかわいそうだと思いませんか。
トイプードルのしつけ方|グッズを利用する
テーブルやイスの脚なんかを噛んだりするのも困りもの。
噛んでほしくない所に、
犬の嫌がる味を付けるスプレーが市販されています。
JOYPETザ・しつけシリーズの
「かじり&いたずら防止スプレー」は、
吹き付けるとそこが苦くなるので、
噛むと犬は逃げていきます。
一度でやめてくれるわけではありませんが、
何度かスプレーして噛んで、を繰り返しているうちに
寄りつかなくなります。
苦いと言っても、もちろん犬が舐めても大丈夫な成分です。
人体にも無害なので、
手や足に塗り込むと甘噛み対策にもなります。
ただ、常に塗って継続するのは現実的に少し大変です。
トイプードルのしつけ方|注意点
噛む癖をやめさせるとはいえ、
まったく何も噛ませないのはダメです。
乳歯が残り、歯や歯茎の病気になることもあるからです。
犬は平均して生後5ヶ月~10ヶ月の間に
乳歯から永久歯へ生え変わりますが、
この時期に抜けず、乳歯が残ってしまうことがあるのです。
乳歯遺残と呼ばれますが、
10ヶ月を過ぎると病院で麻酔、抜歯になる可能性も。
また、残った乳歯が折れてしまうと
歯茎を切開する必要も出てきます。
噛ませないことが直接の原因になる
とは言い切れないそうですが、
噛むことが極端に減ると、
歯並びと噛み合わせにも影響してきます。
すると歯垢や歯石が溜まりやすくなり、
人間と同じように虫歯や歯周病になってしまいます。
歯の衰えは食事にも関係します。
老犬にならないうちから流動食なんて、
かわいそうですよね。
“噛んでも良いもの”
“噛んでも良い場所”を
ちゃんと用意してあげましょう。
まとめ
トイプードルに噛む癖をやめさせるには、
痛みを覚えさせることが大切です。
しつけは繰り返し、根気よく続けましょう。
歯の健全な成長にも気を配りつつ、
人間と暮らすうえでのルールを共有させてあげましょう。
せっかく出会えた愛犬との生活を、
思いっきり楽しんでくださいね。