「すすめる」は、なぜこんなに迷いやすいのか?
「すすめる」という言葉は、
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会話
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メール
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ブログ
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ビジネス文書
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学校の作文
など、あらゆる場面で使われます。
ところが実際に文章を書くと、
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どの漢字が正しいの?
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全部同じ意味じゃないの?
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ひらがなじゃダメ?
と悩んでしまう人が非常に多い言葉でもあります。
その理由は、「すすめる」が
同じ読みで意味の異なる漢字(異字同訓) を複数持っているからです。
異字同訓とは?(まずここを押さえよう)
**異字同訓(いじどうくん)**とは、
読み方は同じだが、
漢字によって意味や使い方が異なる言葉
のことです。
「すすめる」は、まさに代表例で、
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勧める
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薦める
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奨める
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進める
が、それぞれ別の意味を持っています。
迷ったらこれだけ覚えればOK|4つの「すすめる」早見表
まずは全体像を一気に確認しましょう。
| 漢字 | 意味の中心 | 何を対象にする? | 主な使用場面 |
|---|---|---|---|
| 勧める | 行動をうながす | 行為・選択 | 受診・加入・実行 |
| 薦める | 良いと紹介 | 人・物・候補 | 本・商品・人物 |
| 奨める | 励まし・奨励 | 行為・姿勢 | 学問・努力 |
| 進める | 前に動かす | 物事・作業 | 業務・計画 |
この表を理解できれば、
9割以上のケースで迷わなくなります。
【判断フロー】どの「すすめる」を使うべきか?
文章を書くときは、次の順番で考えると簡単です。
1:人に「何かをさせたい」?
→ 勧める
2:人・物を「良いものとして紹介」?
→ 薦める
3:努力・行為を「後押し・奨励」?
→ 奨める
4:作業や物事を「前に進行」?
→ 進める
この思考プロセスは、
ビジネス文章・ブログ・論文でもそのまま使えます。
【感覚で理解】具体的な場面別イメージ
※以下は表現の使い分けを説明するための例文です。
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「一度、病院に行ってみたら?」
→ 行動を促している → 勧める -
「このカフェ、すごく良かったよ」
→ 店・物を紹介 → 薦める -
「勉強は続けたほうがいい」
→ 成長につながる行為を励ます → 奨める -
「この案件、次の工程に進もう」
→ 作業を前に動かす → 進める
「勧める」|行動をうながすときに使う
意味
勧めるは、
「相手がある行動を取るように働きかける」言葉です。
特徴
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対象は「行為」
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相手の判断を後押しするニュアンス
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日常・ビジネスともに使用頻度が高い
例文(勧める)
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受診を勧める
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健康診断を勧める
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加入を勧める
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早めの対応を勧める
👉 「〜すること」を促しているか? が判断基準です。
「薦める」|人・物を紹介するときに使う
意味
薦めるは、
「人や物を、良いものとして示す」言葉です。
特徴
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対象は「人・物・候補」
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レビュー・紹介記事と相性が良い
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SEO記事で非常によく使われる
例文(勧める)
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本を薦める
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レストランを薦める
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商品を薦める
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候補者として薦める
👉 ブログ・アフィリエイト記事では最重要の漢字です。
「奨める」|努力や行為を励ますときに使う
意味
奨めるは、
「良いこととして励まし、後押しする」表現です。
特徴
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公的・文章的な響き
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日常会話ではやや硬い
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「勧める」と意味が近い
例文(奨める)
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学問を奨める
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善行を奨める
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研究を奨める
👉 無理に使わず、
迷ったら「勧める」でOKです。
「進める」|意味がまったく違うので要注意
意味
進めるは、
「物事を前に動かす・進行させる」意味です。
重要ポイント
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人に何かを勧誘する意味はない
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業務・計画・作業が対象
例文(進める)
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会議を進める
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作業を進める
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計画を進める
👉 他の「すすめる」と混同しやすい最大の注意点です。
よくある間違い・NG例【SEO的にも重要】
❌ この本を 勧める
→ 本は「物」なので 薦める
❌ 計画を 薦める
→ 進行なので 進める
❌ 努力を 進める
→ 励ましなら 奨める/勧める
ひらがな表記「すすめる」は使ってもいい?
結論から言うと、使っても問題ありません。
ひらがなが向いている場面
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会話文
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SNS
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やわらかいブログ
漢字が向いている場面
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ビジネス文書
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公的文章
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正確さが求められる記事
👉 SEO記事では
意味が明確な漢字表記がおすすめです。
迷ったときの安全な言い換え
どうしても迷う場合は、
次の言い換えが非常に安全です。
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ご提案します
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ご案内します
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ご紹介します
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推薦します
誤解がなく、読み手にも親切です。
「推める」は正しい?
結論:使わない方が安全です。
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常用漢字ではない
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辞書・公的資料で一般用法とされていない
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現代文ではほぼ使われない
👉 SEO・ビジネス文書では避けましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 一番よく使うのは?
A. 日常では「勧める」「薦める」が中心です。
Q. ビジネスメールでは?
A. 「ご提案します」が最も安全です。
Q. 英語では?
A.
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勧める/薦める → recommend
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奨める → encourage / promote
まとめ|基準さえ分かれば迷わない
最後にもう一度整理します。
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行動をうながす → 勧める
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人・物を紹介 → 薦める
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励まし・奨励 → 奨める
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前に動かす → 進める
この4つの軸を覚えておけば、
どんな文章でも自信を持って書けます。
