スーパーに1年中並んでいる大根。
サラダ、煮物、きんぴら、大根おろしなど、肉とも魚とも相性がよく、便利な野菜のひとつです。
でも、せっかく買ってはみたものの意外に辛かったり、思ったよりも甘みが出なかったり。
「あれ?思っていた感じと違うな。」と感じたことはありませんか?
普段何気なく選んで、お料理している大根ですが、特徴をよく知ることで、もっと美味しく食べることができるんです。
今日はそんな辛くない大根の選び方と美味しく食べるためのポイントをお伝えします。
辛くない大根の選び方
実は、辛くない大根を選ぶときには見るべきポイントがあります。
それは、大根の下半分に見えるヒゲ(側根)が生えているクボミ。
実際、大根をよ~く見みると、下の方にポツポツと小さなクボミが並んでいるのが分かります。
辛くない大根は、くぼみ(側根)が
上から下に真っすぐ均一に並んでいるものを選びましょう。
また、クボミは小さい方がベターです。
クボミが、螺旋状になっていたり、不揃いだったりするものは成長の途中でストレスを受けたという証拠。
ストレスなく健全に育った大根の方が、辛みも少なく、美味しいのです。
余談ですが
大根はそれ自体が主根で、それにひげ(側根)が生えています。その側根は、きちんと上から下に列をなしており、その列の数は2列です。
そして、出来れば新鮮な大根を選びたいですよね。
くぼみの並び方にプラスして、葉っぱの断面がみずみずしいもの、葉がついている場合は、葉のつけ根に傷がついていないものをを選ぶのがポイントです。
せっかく買うなら辛くない美味しい大根を手に入れましょう。
辛くない大根おろしを作る方法
大根の辛さを特に感じるのは大根おろしにしたときではないでしょうか?
大根おろしは、料理をさっぱりさせてくれる名脇役ですが、辛すぎるのはちょっと困りますよね。
辛くない大根おろしを作るためにも押さえるべきポイントがあります。
1.下の方は使わない
大根は葉っぱの生える上の方、真ん中辺り、下の方で味も固さも違ってきます。
上の方は固くポリポリとしているので、サラダなどに向いています。真ん中辺りは甘いので、煮物などに適しています。下の方は辛いので、お味噌汁や漬物、きんぴらなどにすると美味しく食べられます。
部位別に特徴があるので、大根おろしにするときは、下の方は避けて真ん中や上の方を使うと辛くない大根おろしを作ることができます。
2.皮をむいてからおろす
大根おろしの辛み成分は大根の皮の部分に多く含まれています。ですから、皮を剥いてからおろすことで、辛みも軽減します。
3.おろしてみて辛かった場合
大根おろしには「イソチオシアネート」という辛み成分が含まれています。
イソチオシアネートは、おろして5~10分間で増えて辛くなり、その後だんだん減ってくるという特徴があります。
ですから、辛かった場合は30分ほど置くと辛み成分も減って食べやすくなります。
大根が甘くなる季節
スーパーでは1年中見かけるようになった大根ですが、大根の旬は秋から冬。
今は品種改良により、夏大根や春大根など、旬の季節以外にも大根が見られるようになりました。
季節によって育てられている品種が違うので、味や食感も季節によって変わってきます。
・夏大根
春から夏に収穫される大根は煮物などの火を通す調理より、サラダなどの生食に向く品種にです。
冬に比べ、硬く締まってコリッとした食感が楽しめ、辛みも増してきます。
・冬大根
秋から冬に収穫される大根は煮物などじっくり火を通す料理に向きます。
寒い季節に食べるおでんの大根や、ふろふき大根、ブリ大根などは本当に甘くて美味しいですよね。
繊維が柔らかく、味も一年を通して一番甘く感じるはずです。
年間を通して食べられる大根ですが、季節によって甘みや食感などが変わります。その時期にあった調理法で楽しむのがおススメです。
まとめ
いつもは何気なく手にとって買い物かごに入れてしまう大根も、少し注意して
ひげ根をよく見てから買ったり、使うときも部位や季節に気をつけたりすることで、美味しく食べることができます。
・白く硬く締まっている
・ハリとツヤがある
・ひげ根の跡が小さく、均一に並んでいる
ぜひ、このポイントを押さえて辛くない、良品を選んで、美味しい大根料理を作ってください。