古来の暦においては、日付も十二支の順で
表され12日間で一巡していました。
また、四立と言われる
立春、立夏、立秋、立冬の前の
約18日間を土用(どよう)言います。
土用の丑の日(どようのうしのひ)とは
四立の前 18日間の中で、十二支の2番目、
丑に当たる日が土用の丑の日というわけです。
つまり、正確には年に四回にあります。
しかし、立秋前の土用の丑の日だけが、
うなぎを食べる日として有名になっています。
何故?そうなったか?
その由来は次のとおりです。
何故、土用の丑の日にうなぎを食べるの?
うなぎの専門家に言わせると、うなぎの旬は冬、
冬に食べるうなぎの方が、
脂が乗っていて味は良いということです。
昔、うなぎは冬に食べていましたが、
平賀源内が、
夏場に売れないで困っているうなぎ屋のために、
土用丑の日にうなぎを食べると、
夏バテしないで乗り切れると宣伝し、
流行らせたのが起源だと言われています。
確かにうなぎには高質な栄養源があるので、
夏バテ防止には良いので、それが習慣化され、
今日に至っているというわけです。
うなぎは本当に夏バテ防止にいいの?
「うなぎ、夏バテ」という言葉は
まるでセットであるかのように、
よくネット検索されています。
昔から土用の丑の日は
うなぎを食べる事が風習であるかのように、
夏の暑い時期に食べて
夏バテを予防する事が期待されています。
実際うなぎにはビタミンAを中心に、
タンパク質、脂質、ビタミンB群、
ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、鉄など
様々な栄養素が多く含まれています。
特に夏は、汗をかく事でビタミンB1が不足しがちです。
これによって血中に乳酸が増えて
疲労感が増すとも言われています。
そういった意味でも、
ビタミンB1もしっかり補えるうなぎは優秀です。
また、うなぎと言えば表面がヌルヌルしていますが、
この皮の部分はムコ多糖類で、
夏場に弱くなりやすい胃や腸の粘膜を保護する働きを持っています。
栄養満点のうなぎですが、
ビタミンCや食物繊維は含まれていません。
うなぎを食べる際は、
サラダなど野菜も一緒につけて食べると、
より栄養価も高くなります。
スーパーで買ったうなぎを美味しく食べる方法
スーパーで買ったうなぎは
最初からかば焼きになっており、
甘辛のたれがしっかりついています。
そのままレンジで温めて
丼にしても美味しく食べることもできますが、
より美味しく食べるにはまず、水で洗うことです。
意外な方法かもしれませんが、
最初からついているたれは甘く粘度も高いので
うなぎ本来の味を楽しみたいのであれば
一度たれを全部洗い流してしまうことをお勧めします。
そしてスーパーで買ったうなぎを
美味しく食べる2つの方法をご紹介します。
まずは、かば焼きです。
フライパンにほんの少し水をいれ蒸し焼きにします。
水がなくなったところで市販のたれをかけ
焼きごはんに乗せれば美味しいうな丼の出来上がりです。
山椒をかけて召し上がってください。
自分でたれを作る時はみりんとお醤油で。
さらにもう一つは
白焼き風に食べる方法です。
タレをきれいに洗い流したスーパーのうなぎを
トースターで少し焦げ目がつくくらいまで焼き、
れは使わず醤油とわさびで食べれば、
日本酒にも合う絶品つまみに早変わりです。
まとめ
土用の丑の日は、うなぎが有名ですが、
昔から「う」のつくものを食べると
病気にならないといわれてきました。
「梅干し」「瓜」「うどん」etc.
いずれも、食欲不振の夏に食べやすいものです。