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衆議院の一票の格差を是正するアダムズ方式って

衆議院議員選挙の1票の格差を是正するため、
10年に1度の大規模国調に基づいてアダムズ方式で
定数配分を見直すよう衆院議長の諮問機関が答申しました。

1票の格差とは、
国会議員の選挙などにおいて、
議員1人当たりの有権者数の少ない選挙区では、
1票あたりの価値が高くなり、
逆に多い選挙区では、1票あたりの価値が低くなる、
という格差のことです。

ただ、各選挙区において有権者数は常に変動するため、
一票の格差はなくならなりません。


衆議院の定数を配分するアダムズ方式って?

第6代大統領を務めたアダムズ氏が1830年代に提唱した、
議員定数を人口に比例して配分する計算方法です。

議員定数を選挙区に人口比例で配分するよう、
総人口を総定数で割り、
定数1当たりの基準人口を出す。

平成27年国勢調査によると
日本の総人口は 127,110,047人
これを衆議院の小選挙区の議席数 289議席で割ると
約446,000人です。

基準人口は各都道府県の定数の合計と
総定数が同じになるよう調整するため
47万8千人前後になります。

選挙区(衆議院だと都道府県)の人口を
定数1当たりの基準人口で割って定数を求めます。
(小数点以下は切り上げ)

小数点以下を切り上げる意味は
切り上げ方式は人口が1人でも定数1が配分され、
人口が少ない選挙区に手厚くなります。

基準人口は選挙区の定数の合計と
総定数が同じになるよう調整します。

小数点以下は切り上げるため、
どの都道府県も定数は2以上になります。

まとめ

2015年国勢調査の速報値に基づいて
衆議院の小選挙区を、6減して289議席にする場合
アダムズ方式で計算すると
「9増15減」となります。

変更がある選挙区は
小選挙区は東京で4、神奈川で2、
埼玉・千葉・愛知で1ずつ、合計で9増え

青森・岩手・宮城・福島・新潟・三重・滋賀・奈良・
広島・山口・愛媛・長崎・熊本・鹿児島・沖縄の
15の県で、それぞれ1ずつ減ります。