なんだか最近、
クーラーボックスの保冷力が弱い気がする……?
安物を買ってしまったツケなのか、
冷たさが持続しなくなってしまった!
思った以上に保冷力が弱くて困った!
なんてときに、
潔く買い替えるしかないのかなぁ?
でも、たまにしか使わないのにもったいない!
それでは自力で、
保冷力をアップさせてしまいましょう。
意外と簡単ですよ。
クーラーボックスの保冷力をアップさせるには?
高価なものから手に入れやすい値段のものまで、
クーラーボックスには様々な種類が売られています。
価格は大きさやメーカーによって変わってきますが、
一番の違いは、中に入っている断熱材です。
クーラーボックスは、外枠と内枠の隙間に
断熱材が詰められています。
断熱材はその名の通り、
外からの熱を遮って中の温度を保つ役割があります。
この断熱材を自分で変えてみることで、
保冷力をアップさせることができます。
保冷力に問題がある場合、
断熱材に薄い発泡スチロールが
使われていることが多いようです。
この発泡スチロールに工夫をこらすか、
全部取り除いてしまって
別の断熱材をつめてしまうかの 2択です。
いずれにせよ、まずはクーラーボックスを分解して、
内枠を取り出します。
ボックスの形状によってちがいますが、
フタが取り付けてあるネジ、
またはストッパーの部分にあるネジを
ドライバーで外すと内枠が外れます。
クーラーボックスの保冷力アップ|アルミ保温シート
取り出した内枠に付いている
薄い発泡スチロールを取り外し、
その外面にアルミ保温シートを貼りつけます。
表の銀色の面が熱を反射するので
銀色を外側に向けて貼ります。
隙間がなくなるように、
ボックスの形に合わせてシートをカットしてください。
底もきれいに包み、
全体にデコボコがないように
平らになるようにしてください。
凸凹があると、保冷力が下がるのと、
外枠に収まらなくなってしまいます。
テープでシートを仮止めしながらやると
きれいにできます。
仕上げは幅広のアルミテープで行います。
きっちり、しっかりと貼りましょう。
できたら元通りにセットして完成です。
アルミシートは厚みがいろいろあるので、
クーラーボックスの隙間に応じて選ぶようにします。
発泡スチロールが破損している、
または発泡スチロールすら入っていないという場合、
内枠の外側に直接アルミシートを貼り付けましょう。
クーラーボックスの保冷力アップ|発泡ウレタンフォーム
もともとの断熱材をすべて取り除き、
保温性の高い発泡ウレタンを自力で入れる方法です。
いろんなところでボックスに穴を開けてやる方法が
紹介されていましたが、
初心者は高確率で失敗するので、
穴を開けずにやりましょう。
内枠を取り出したら発泡スチロールを取り除き、
内枠の外側、外枠の内側に霧吹きで水をかけます。
発泡補助のためです。
外枠の内側に、発砲ウレタンフォームを塗布します。
上から縦に、1センチ間隔で線を書くように、
全体に塗っていきます。
内枠との隙間の半分ほどの厚みになるように、
塗る量を調節してください。
膨らんで固まってくるので、
作業時間は10分以内を目安にしましょう。
最終的にフォームの体積はおよそ2倍になります。
塗り終わったら内枠をゆっくりセットして
しっかり押し込みます。
発泡ウレタンが多いと
ここであふれてくるので注意してください。
ボックスの変形防止のため、
内枠の中につっかえ棒を2~4本セットします。
外側の変形防止には、
ストレッチフィルムを全体に巻き付けて
固定してしまいます。
ここまで、塗布開始から20分以内が目安です。
あとは丸一日乾燥させて終了です。
あふれてしまった発泡ウレタンフォームは、
固まったあと、簡単に取り除くことができるので
安心してください。
クーラーボックスの保冷力アップ|フタとパッキン
フタが分解できるなら、
中に発泡スチロールを詰めるだけでも
保冷力はアップします。
キリなどで穴を開けて、
発泡ウレタンフォームを注入してみるのも
試す価値ありです。
またパッキンが劣化した場合、
メーカーから純正品を取り寄せて交換するのが
一番確実ですが、代替品として、
弾性シーラントバックアップ材が使えます。
パッキンの溝の幅をはかり、
それに近い太さの弾性シーラントバックアップ材を
探して購入します。
10mで300円ほどなど、とっても安価です。
角型もありますが、丸型でOKです。
パッキンを外し、残った接着剤をこそぎ落として、
バックアップ材をぎゅっと押し込んでしまえば、
接着剤を使わなくても密閉性が復活します。
汚れたらすぐに取り換え可能なのも利点です。
まとめ
クーラーボックスの保冷力が心配なら、
断熱材とパッキンを工夫してみましょう。
ただし、分解や改造をしてしまうと、
メーカーの保証対象外になるので、
そこは気を付けてくださいね。