サラダ油は揚げ物や炒め物に欠かせない存在ですが、オリーブオイルも多くの料理に使われています。
サラダ油とオリーブオイルはどのように異なるのでしょうか？また、互いに代わりとして使うことは可能でしょうか？
オリーブオイルは特に健康やダイエットに良いとされていますが、サラダ油とは何が違うのでしょう？
今回は、サラダ油とオリーブオイルの特性とそれぞれの使い方について詳しく説明します。
サラダ油
サラダ油は様々な植物を原料にしており、低温でも固まりにくいのが特徴です。
主要な原材料には油菜、綿実、大豆、ごま、ひまわり、トウモロコシなどがあり、これらを組み合わせた調合サラダ油もあります。
JIS規格に基づき、サラダ油として認められる成分比率が定められています。
サラダ油は化学的処理を施しており、加熱や化学薬品を使用して抽出されています。このため、風味や臭いが少ないのが特徴です。
オリーブオイル（特にエクストラバージン）
オリーブオイルはオリーブの実から作られており、サラダ油とは異なり熱処理をしていません。
自然な過程で油が抽出されるため、オリーブジュースのように生で使うこともできます。
オリーブオイルにはオレイン酸が豊富で、酸化しにくく固まりにくい性質があります。これが抗酸化作用をもたらし、健康に良いとされています。
さらに、ビタミン、βカロチン、ポリフェノールなどの栄養素も豊富に含まれています。
オリーブオイルとエクストラバージンオイル
オリーブオイルには、通常のオリーブオイルとエクストラバージンオリーブオイルの2タイプが存在しますが、これらの違いは何でしょうか？
一般的なオリーブオイルはサラダ油と同様、化学薬品を用いた油の抽出方法や人工的な処理が施されています。
この処理により、元々の油の栄養価が減少し、失われたビタミンEの代わりに酸化防止剤が添加されることがあります。
これらの化学処理は健康に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。
対照的に、エクストラバージンオリーブオイルは化学処理を行わず、オリーブを圧搾して油を抽出する方法で製造されています。
この製法で作られたエクストラバージンオイルは、オリーブの香りが楽しめ、人体に害のない純粋な油として使用できます。
サラダ油とオリーブオイル
サラダ油とオリーブオイルはどちらも植物から採取される油ですが、原材料に違いがあります。
サラダ油は大豆や油菜、ごまなどから作られ、キャノーラ油やごま油、紅花油もその一部です。これらは多くの料理に使える汎用性を持っています。
一方、オリーブオイルはオリーブの果実を原料としており、さわやかな香りが特徴です。
リノレン酸が豊富で、抗酸化作用があり、体に吸収されにくいとされています。
また、オリーブオイルを継続して使うことで、血中コレステロールの低下にも効果があるとされる研究があります。
オリーブオイルは、化学処理を施された通常のオリーブオイルと、自然な圧搾法で作られるエクストラバージンオリーブオイルに分かれており、
後者はオリーブの栄養をそのまま保持し、パンに塗ったり生で摂取することも可能です。
料理におけるサラダ油とオリーブオイルの使い分けと違い
サラダ油とオリーブオイルはどちらも料理によく使われる油ですが、それぞれに特有の使い方があります。
オリーブオイルには特有の香りがあり、原料の風味を際立たせるため、繊細な味の料理や食材の風味を生かしたい場合には適していないことがあります。
さらに、オリーブオイルは酸化に強い性質を持ち、サラダ油に比べて酸化が遅いという特徴があります。
サラダ油を手に入れることができない場合、オリーブオイルを代用することはできますが、オリーブオイル特有の香りが強いと感じることもあります。
また、オリーブオイルは体内で油が残りにくい性質があるため、サラダ油を代用した場合には胃もたれを感じることもあるでしょう。
代用は可能ですが、食材や料理の性質に合わせた選択が重要です。
まとめ
サラダ油とオリーブオイルはどちらも植物油ですが、香りや含まれる成分、栄養素に違いがあります。
サラダ油や通常のオリーブオイルには化学薬品が用いられることが多く、生食には不向きです。
一方、オリーブオイルエクストラバージンは生食に適しており、サラダにレモンや塩と合わせて使うと美味しいです。
天ぷらなどの直接食べない料理にはキャノーラ油を、炒め物やドレッシングなど直接食べる料理にはオリーブオイルエクストラバージンを使用しています。
