一時期話題となったプラスチックのストローが鼻に刺さったウミガメの動画、私たちの心に衝撃を与えましたよね。
近年、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しています。特に、プラスチック製ストローはその小ささや形状からリサイクルが難しく、環境への影響が懸念されています。本記事では、プラスチック製ストローがリサイクルされにくい理由や最新のリサイクル政策、環境への影響、そして私たちにできる対策について、より詳しく解説します。
プラスチック製ストローがリサイクルされにくい理由
プラスチック製ストローは、その細長く軽量な形状ゆえに、リサイクル工程で他の廃棄物と分別しにくく、リサイクル率が低いとされています。また、焼却処理の際には非常に高い温度(約800〜1000℃)が必要であり、適切な設備を持たない自治体では焼却処理が難しく、結果として埋め立て処分となるケースもあります。
さらに、ストローは食べ物や飲み物の残留物で汚れやすく、洗浄が難しいため、リサイクル施設で再利用されにくいという問題もあります。このような要因が重なり、ストローは「リサイクル困難なプラスチック」として扱われることが多いのです。
日本の最新リサイクル政策と企業の取り組み
日本では、2022年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行され、使い捨てプラスチック製品の削減やリサイクルの推進が求められています。この法律の下、プラスチック製ストローを含む12品目が「特定プラスチック使用製品」として指定され、提供方法の見直しや有料化が進められています。
企業も積極的に対応しており、スターバックスやマクドナルドなどの大手チェーンは、プラスチック製ストローの廃止や紙製ストローへの切り替えを進めています。スターバックスは、2020年までに全店舗で使い捨てプラスチック製ストローの提供を終了し、紙製ストローやストロー不要のリッド(蓋)を導入しました。また、コンビニエンスストア各社もプラスチック製品の削減に取り組んでおり、バイオマス素材や再生プラスチックを使用した製品の提供を強化しています。
環境への影響:海洋プラスチック問題とマイクロプラスチック
プラスチックごみは、適切に処理されないと海洋に流出し、海洋生物に深刻な影響を及ぼします。特に、プラスチック製ストローは小型で軽量なため、風や雨で流されやすく、海洋に到達しやすいとされています。海洋に流れ込んだプラスチックごみは、紫外線や波の影響で微細な「マイクロプラスチック」となり、魚や海鳥が誤って摂取することで生態系に悪影響を及ぼします。
また、プラスチックは自然分解に数百年かかるため、私たちが捨てたストローは長い間、環境中に残り続けます。海に漂うマイクロプラスチックは、魚介類の体内に蓄積され、最終的には私たち人間の食生活にも影響を及ぼす可能性があります。
私たちにできること:プラスチックごみ削減への取り組み
環境への負荷を軽減するために、以下のような取り組みが推奨されています。
- 再利用可能な製品の使用:ステンレスやガラス製のマイストロー、エコバッグ、マイボトルなどを日常的に使用することで、使い捨てプラスチックの消費を減らすことができます。
- プラスチック製品の使用を控える:使い捨てプラスチック製品の使用を避け、紙製やバガス(サトウキビの搾りかす)製の製品を選ぶことも有効です。
- 適切な分別とリサイクル:プラスチックごみを正しく分別し、リサイクルに協力することで、資源の有効活用とごみの削減に貢献できます。
- 環境保護活動への参加:地域の清掃活動や環境保護団体の活動に参加し、プラスチックごみのポイ捨て防止や海洋環境の保全に取り組むことも大切です。
一人ひとりの小さな行動が、プラスチックごみ削減と美しい海の保全につながります。日常生活の中でできることから始めてみましょう。
まとめ
この記事では、プラスチック製ストローのリサイクルが難しい理由や最新の政策、環境への影響、そして私たちにできる具体的な対策について解説しました。持続可能な社会の実現に向けて、日々の生活で意識的な選択を心がけましょう。
今後も、プラスチックに代わる新しい素材や、環境に優しい生活習慣についての情報を積極的に発信していきます。ぜひ、あなたも今日からエコな生活を始めてみてはいかがでしょうか?