「世の中、理不尽なことばっかり」
思わずそんな呟きを漏らす日もあります。
何となく使っている「理不尽」ですが、その意味を説明できますか?
職場でうっかり「理不尽だなぁ」と
呟いたのを後輩に見とがめられ、
「先輩、理不尽ってどんな意味ですか?」
と聞かれ、答えられなければ先輩として立場が危うくなってしまいます。
そんなことにならないために、今から「理不尽」の意味を簡単に解説していきます。
いつ後輩に突っ込まれても大丈夫なように、答えを準備しておきましょう。
理不尽の意味を簡単に説明
理不尽とは、
道理に合わないこと。道理をつくさないこと
とあります。
なるほど。
でも、道理とは、どんな意味でしょうか?
道理とは、
「人として行うべき正しい道。筋が通っていること」とあります。
以上のことから、「理不尽」とは
人として正しいことをしない、
または、筋の通らない状態を表す言葉です。
理不尽の意味を格好良く答える
簡単に答えてもいいのですが、それではツマラナイという方のために、先輩としてちょっと格好良く答えたいという場合の返しを考えてみました。
人と人の関係において、「筋を通す」これは大切なことだよ。そうしなければ、人としての道から外れることになる。理不尽とはそういうことだ。
更にもう一つ
理不尽とは、
「人として守るべきものを守らないこと」だ。
簡単ですが、大事なことをギュっと濃縮し、ちょっとした名言っぽくなりました。
このように普段なにげなく使っている言葉の意味を聞かれた時、簡単にしかもスマートな返しができると格好良く見えませんか?
「理不尽」を恰好良く置き換える
「理不尽」の意味を恰好良く、しかも簡単に説明できたら、後輩があなたを見る目もきっと変わってくるでしょう。
それでは更にあなたを知的に見せるために、今度は「理不尽」を他の言葉に置き換えてみましょう。
・不条理
その意味は「理不尽」とほぼ同じです。
「理不尽」は人に向けて、「不条理」は天災など、人の力ではどうしようもないものに向けて使われます。
しかし、こちらの方がやや哲学的な響きがあります。
・unfair(アンフェア)
英語にしてみました。
大ヒット、ドラマ、映画の題名でもあるこの言葉には陰気でミステリアスは雰囲気を備えています。
「理不尽」の代わりにこの2つを口にすると、インテリで少し陰のある、色気のある人になれそうです。
「理不尽」を使うのに相応しい場面とは?
「理不尽」な状況として例を挙げると
・弱みに付け込み、嫌な役を押し付けられる
・正論を言っても聞き入れられない
・真面目な人より、調子の良い人の評価が高い
このような状況が考えられます。
どれも人生の中で見聞きしたり、自ら経験したりすることの多い状況です。どれもこれも、何とも腹の立つ状況ですね。
世の中の理不尽に対して、私たちに出来ることはないのでしょうか?
「理不尽」への対応
「世の中、理不尽なことばっかりだ」確かに、ついこう呟きたくもなります。しかし、愚痴ばかり言っていては何も変わりません。
理不尽なことが起きたら、まず、今の状況を冷静に判断し、時には自然な態度で受け流し、また時には、毅然と立ち向かいましょう。
どんなことにも全力投球では、人生疲れてしまいます。
周りに味方のいない時には、理不尽をそっと受け流すことも、また大切なライフハックです。
そして、じっくりと自分の足場を固め、今だ!と思えた時にこそ、堂々と胸を張って理不尽に抗いましょう。
ちょっと格好良いこと言う先輩のことを、後輩はきっと尊敬して応援してくれることと思います。