この時代、学校がホームページを持っていて、行事予定などを掲載していることも多いのですが、毎日チェックしているお父さんお母さんは少ないことでしょう。
私は、現役の中学校、小学校の保護者ですが、今でも、学校からの情報の多くは、子供へのプリント配布によって各家庭へ通知されています。
つまり、子供がプリント出さないと、学校から家庭への連絡が、そこで途絶えてしまうのです。
教材の販売、制服の予約、学校行事のお知らせなど、我が家では何度「なんですぐにプリントださないの!」と子供を怒ったことでしょうか…。
もう何年も、この問題と付き合っている私から、同じ悩みを持つお父さんお母さんに、アドバイスしたいと思います。
プリント出さない子供への声掛け
家に帰れば、おやつ、マンガ、テレビ、ゲーム、YouTube…と
娯楽の多い現代の子供は、ランドセルからプリントを出して親に見せるという仕事は、家に入った瞬間に頭から消えています。
また、何かに夢中になっている時には、ロクに親の話など聞いていないのが子供です。
私は、とにかく大きな声で子供にプリントを出すように声掛けをしています。
・プリントは?
こう聞かなければ、絶対に子供の方からプリントの存在を思い出すことはありません。
・今!やりなさい!今!
「プリントあるなら出して」と声をかけても返事は大体、「後で」です。
・これまでに何度大変な目にあったと思っているの!
教材の販売や制服の注文ができず、後日、遠くの店舗まで買いに走ったことが何度もありました。
上から順番に子供に声掛けしますが、だいたい一番下まで怒りを含んだ大声をだして、ようやく子供はしぶしぶとランドセルの中を漁り始めます。
普段から聞き分けの良い、いい子なら、自分から進んでプリントを出すのかもしれませんが、我が家にはそのような子供はいないので、親がしつこく要求するしかありません。
プリントを出そうにも出せない…その訳とは?
ランドセルの中に、学校から保護者へのお知らせプリントが入っている、という自覚のある子供は、まだいい方です。
3人いる我が子の真ん中となる次女は、私が「プリントは?」と聞いても平気な顔で「ないよ」と即答します。
その時、次女が持ち帰るべきプリントは、大抵、学校の机の中でしわくちゃになっています。
持ち帰らないのですから、プリント出さないのは当然のこと、そもそもプリントの存在ごと次女の頭からキレイに消去されています。
このタイプの子には、本当に手を焼きますが、このままでは私は学校からの大切なお知らせも見逃してしまいますし、次女の将来も心配です。
そこで、私のとった対策は、次女に1枚のクリアファイルを渡すことでした。
とにかく、学校から紙をもらったらここに入れなさい!とだけ厳しく伝えました。
実は、学校からは連絡袋としてプリントを入れるためのファスナーのついた袋があるのですが、次女のような面倒くさがりは、ファスナーを開ける、プリントを入れる、ファスナーを閉める…この流れですでにつまづいているのです。
この事実に気が付いた時には、本当に頭痛がしたものですが、とにかく、プリントを持ち帰ることから躾なければ、と思い、ワンアクションでプリントを収納できるクリアファイルを採用しました。
不思議なもので、クリアファイルに入れると、少なくとも、机の奥でしわくちゃになることは防げますし、なんとかランドセルに入れて持って帰ってくるものです。
そして、前述の私の声掛けによって、なんとか、次女のプリントは私の手元に届くようになりました。
プリントを出さない子供の言い分
学校からの情報が親に届かないのでは、親は非常に困ってしまいます。
そのことを何度も子供に言い聞かせているのに、なぜ、子供はプリント出さないのでしょうか?
我が子の場合は
・今、いい所なのに、邪魔しないで!
特に長男ですが、ゲームやYouTubeに夢中になっている時に邪魔をされると怒ります。
が、私の方がもっと怒るので、結局、ブツブツ言いながらランドセルの中を探すことになります。
長男以上に怒っているところを見せなければいけないので、親としてはエネルギーを消耗しますので、非常に疲れます。
・親と必要以上に口をききたくない
中学生になった長女は思春期真っただ中、とにかく親と口をききたくありません。
それなら、黙ってプリントくらい出せばいいものを、出さないので、私から口うるさく言われることになります。
さらに、親の命令に簡単に従っては損だとでも思っているのでしょうか?
そう簡単には動こうとしないので、こちらもまた、親として非常に腹立だしく、エネルギーを消耗します。
プリント出さない子供に思うこと
ご参考に、なりましたか?
我が家での私とプリント出さない子供たちとの攻防戦はこれからもしばらく続きそうです。
本当にもう、どうしてプリントくらいさっさと出せないのか?、と呆れてしまう部分もあるのですが、私としては、もはや、
学校のプリント出さない子供を、進んでプリントを出してくる子供にすること、
自分のやらなければならないことを、言われなくてもできる子供にすることも、
育児の重要な課題のひとつだと思っています。子供はいつまでも子供のままではいられません。
いつか社会の一員として働かなければいけない。その時、必要な書類を期限内に提出することができなければ、いつまで経っても自立できないでしょう。
その日までに、まずは学校のプリントを出す。その習慣が付くように、私は月曜日から金曜日まで、毎日、大きな声で「プリントは?」と子供に聞き続けます。
いつか、そんな声掛けが必要なくなることを願いつつ、その時は、少しさみしくなるな、とも思います。