授業参観は、わが子の学校での様子を直接見られる大切な機会。
「どんな風に授業を受けているのかな?」「お友達と仲良くしているかな?」と楽しみにしているお母さんも多いですよね。
しかし中には、「授業参観、来ないで!」と強く拒否する子もいます。
実は、私の長女も小学校低学年の頃から参観を嫌がるタイプで、高学年になると完全に「来ないでほしい」と言うようになりました。
(※学校によって参観ルールが異なるため、実践前に必ず確認してください)
授業参観を嫌がる子は意外と多い
全国統計はありませんが、学校現場や保護者の声からも、特に高学年〜中学生で「来ないで」と言う子は珍しくありません。
低学年では喜んで手を振ってくれた子が、4年生頃から急に恥ずかしがることもよくあります。
心理学的にも、10〜12歳頃は**「自分が他人にどう見られているか」**を強く意識する時期です。
友達やクラスメイトの視線を気にして、親の存在が負担になることがあります。
授業参観を嫌がる子の理由|「来ないで」と言う心理
友達に親を見られるのが恥ずかしい
外見や服装に関係なく、親がそこにいるだけで意識してしまうのが思春期の特徴。
「普通のお母さん」でも、子どもにとっては注目される存在に感じられます。
学校での自分の姿を見られたくない
私の長女は人付き合いが控えめで、一人で過ごすことも多いタイプ。
そんな姿を見られたくなかったのかもしれません。
教育心理学でも、友人関係に不安がある子ほど家庭外での姿を見られることを避ける傾向があるとされています。
親に干渉されたくない(自立心やプライド)
「自分のことは自分で決めたい」という気持ちは健全な成長の証。
参観後に「あの時○○してたね」と言われるのを避けたい場合もあります。
授業参観を嫌がる子の特徴とサイン
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学校の出来事をほとんど話さない
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家でも一人時間を好む
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人前での発表が苦手
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「来ないで!」と強く拒否する
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参観の話題になると表情が曇る
複数当てはまる場合は、慎重に対応するのがおすすめです。
「来ないで」と言われたときの授業参観対応法(実体験ベース)
授業の途中から参加し、終わる前に退室
滞在時間を短くして心理的負担を減らす
※学校によっては入退室の時間が決まっている場合あり
廊下からさりげなく様子を見る
子どもと目が合わない距離で雰囲気だけ確認
※廊下立ち見禁止の学校もあるため要確認
思い切って参観をやめる
関係がこじれるより、気持ちを尊重して行かないことも大切
無理に行かない方がいいケース
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強く拒否している
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前回の参観後に落ち込んだ
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学校生活への悪影響が心配
こうした場合は、参観より家庭での信頼関係を優先しましょう。
「来てほしい子」と「来ないでほしい子」の違い
我が家では長女は嫌がりますが、次女と長男は「絶対来てね!」と言います。
同じ親でも、性格や学校での状況によって反応は大きく異なります。
「嫌がられるのは私のせい」と思い込まないでください。
授業参観に行けない時でも学校生活を知る方法
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個人面談や三者面談で直接先生から聞く
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学校だよりやクラスだよりを熟読
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学校行事やボランティア活動への参加
参観日以外にも、学校との接点はたくさんあります。
授業参観を嫌がる子への優しい声かけ例
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「そうなんだね、分かったよ」
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「今回は行かないでおくね」
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「無理に行かないから安心してね」
否定や問い詰めではなく、まず気持ちを受け止めましょう。
家でできる親子コミュニケーションの工夫
私は長女と直接学校の話をするより、一緒に料理を作る時間を大切にしています。
心理学でも**並行作業(side-by-side activity)**は自然な会話を促し、親子の距離を縮める効果があるとされています。
包丁を握りながらの何気ない会話は、意外と本音が出やすいのです。
よくある質問(FAQ)
Q. 授業参観に行かないと先生に悪く思われますか?
A. 欠席理由を伝えれば問題ありません。長期間行事に全く参加しない場合は、学校から確認されることがあります。
Q. 他の保護者との関係は?
A. 参観以外の行事や連絡網でも十分に交流できます。
Q. 下の子は喜んでいたのに、なぜ?
A. 性格や友人関係の違いによるもので、親の育て方の問題ではありません。
まとめ|「来ないで」の裏にある子どもの本音を理解しよう
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授業参観を嫌がるのは、自然な成長過程や性格によるもの
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無理せず、参加方法や時間を工夫する
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授業参観は「学校生活を知る方法のひとつ」にすぎない
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日常の中での愛情と信頼関係が一番大切
まずはお子さんの気持ちを受け止め、学校と相談しながら無理のない参観方法を探してみてください。
小さな工夫が、親子の信頼関係を守ります。