赤ちゃんが家の中で10歩くらい歩けるようになると、「そろそろ外歩きデビューかな?」とワクワクしてくる時期です。
でも、初めての靴選びは意外と迷うもの。サイズ、形、素材、ブランド…どれを基準に選べばいいのか悩んでしまいますよね。
実は、赤ちゃんの足は大人よりずっと柔らかく、成長スピードも早いので、靴選びはとても重要です。
この記事では、小児科や足病医の見解、育児経験者の声も取り入れながら、初めての靴選びで失敗しないためのポイントと注意点を、丁寧にご紹介します。
ファーストシューズとは?プレシューズとの違い
「ファーストシューズ」とは、赤ちゃんが初めて外で歩くときに履く靴のことです。
外の地面は、室内と違って硬く、熱かったり冷たかったり、石や段差など危険も多い場所。靴はそんな外の環境から赤ちゃんの足を守ってくれる大切な道具です。
一方「プレシューズ」は、外歩きデビュー前に履かせる室内・練習用シューズ。靴に慣れさせる目的で使います。
違いのまとめ
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プレシューズ:室内や芝生など安全な場所で使用。靴に慣れる練習用。
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ファーストシューズ:外歩き用。足の保護と安定した歩行をサポート。
ファーストシューズはいつから履かせる?
米国小児科学会(AAP)や足病医師のアドバイスでは、「歩き始める前は裸足や靴下で十分」という見解が多くあります。
裸足は足指や足裏の感覚を育て、バランス感覚や筋肉の発達にも良い影響を与えると言われています。
外履きのファーストシューズは、次のような状態になったら準備しましょう。
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室内で10歩前後、安定して歩けるようになった
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外の道でもある程度バランスを保てる
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砂利道やアスファルトなどでの足の保護が必要になった
ファーストシューズ選びの4つのポイント
① 足のサイズを正しく測る
成長の早い赤ちゃんの足は、数か月でサイズが変わることも珍しくありません。
一番安心なのは、子供靴専門店やシューフィッターのいるお店で計測してもらうこと。最新の計測機器で足の長さ・幅・甲の高さまで測ってくれるお店もあります。
自宅で測る場合は、紙や中敷きを使い、立った状態でかかとを合わせて計測します。つま先には約1cmの余裕が必要です。
② サイズと機能で選ぶ
サイズは実寸より0.5〜1cm大きめを目安に。ただし大きすぎると歩きにくくなるので注意。
必ずチェックしたい機能は次の通りです。
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つま先が丸く幅広で指を動かしやすい
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足指の付け根で自然に曲がる柔らかさ
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かかとがしっかり固定される構造
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マジックテープなどでフィット感を調整できる
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履き口が大きく開き、脱ぎ履きがしやすい
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クッション性のある靴底
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滑り止めの溝がしっかり入っている
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通気性が良く蒸れにくい素材
③ 試着してフィット感を確認
必ず試着を行い、履き心地を確認しましょう。同じサイズ表記でもメーカーや型によって感覚が違います。
チェックポイントは3つ。
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つま先に指1本分の余裕があるか
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横幅がきつすぎないか
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かかとが浮いてこないか
また、多少動く子でもサッと履かせられる形状だと、外出時のストレスが減ります。
④ 実際に歩かせてみる
試着後は必ず歩かせてみてください。スムーズに歩けるか、転びやすくないかを確認します。
歩きづらそうならサイズや形が合っていない可能性が高いです。迷ったらその日は見送り、後日改めて試すのもOKです。
ファーストシューズ選びの注意点
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大きめサイズはNG:足が中で動きすぎて転びやすくなり、形の崩れや外反母趾の原因になることも。
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安すぎる靴は注意:クッション性や通気性が不足している場合があります。
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お下がり靴は避ける:前に履いた子の足型が残っており、フィット感や歩行の安定性を損ないます。
やってしまいがちな失敗例
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試着せずネットだけで購入
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サイズアップを忘れて長く履かせる
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デザイン重視で機能を軽視
人気ブランドと特徴(信頼性のある選択肢)
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アシックス:足育設計で安定感抜群
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ニューバランス:クッション性とデザイン性を両立
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ミキハウス:高品質で贈り物にも人気
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IFME:軽量でコスパが良い
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Ten Little(米):APMA認定で広いつま先・柔軟なソールが特徴
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Stride Rite(米):老舗ブランドで初期ウォーカー向けライン多数
ネット通販で購入する際の注意点
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サイズ交換や返品条件を事前にチェック
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口コミやレビューで実際のサイズ感を確認
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計測ツールやプリント用サイズ表を活用して失敗を防ぐ
外歩きデビュー後のお手入れ・保管方法
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布素材:中性洗剤で手洗いし、陰干し
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革・合皮:固く絞った布でやさしく拭く
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風通しの良い場所で乾燥させ、湿気を防ぐ
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重曹や靴用消臭スプレーでにおい対策
記念に残すアイデア
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フォトフレームやケースに飾る
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成長アルバムと一緒に保管
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SNSで「初めての一歩記念」として投稿
靴のサイズアップの目安
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平均サイズは12〜13cm
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3か月ごとにサイズを測る(AAP推奨)
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爪に横線や変形が出たらサイズアップのサイン
まとめ
ファーストシューズは、赤ちゃんが世界へ一歩を踏み出すための大切な相棒です。
**「ぴったりサイズ」と「機能性重視」**を忘れずに選べば、転びにくく、足の健康的な成長をサポートできます。