離乳食が少しずつ進んでくると、「おかゆや野菜以外にも、そろそろ違う主食を試してみたい」と思うママ・パパも多いはず。そんなときによく候補にあがるのがうどんです。
やわらかくてツルンと食べやすく、アレンジも自由。大人も一緒に楽しめる便利な食材ですが、初めて与えるときにはいくつか注意が必要です。
この記事では、うどんを離乳食で与えられる時期、月齢別の固さや長さの目安、アレルギーや塩分対策、保存方法やレシピ例まで、初めてでも安心して進められるように詳しく解説します。
離乳食でうどんはいつから与えていい?
離乳食は生後5〜6か月頃にスタートするのが一般的。最初はおかゆから始め、慣れてきたらやわらかく煮た野菜などへとステップアップしていきます。
うどんは、離乳食開始から約1〜2か月後、つまり生後6〜7か月頃の離乳食初期後半から与えるのが目安です。
離乳食を始める時期が遅めの赤ちゃんは、「開始から2か月後」を基準にしましょう。
最初にうどんを試す理由は、消化が良く、クセがないので赤ちゃんの舌に受け入れられやすいためです。
月齢別|うどんの固さ・長さの目安
赤ちゃんが安全に、そして食べやすく食べられるようにするためには、月齢に合わせた調理が大切です。
| 月齢・時期 | 固さの目安 | 長さの目安 | 調理ポイント | 
|---|---|---|---|
| ごっくん期(6〜7か月) | なめらかなペースト状 | なし(潰す) | よく茹でて細かく刻み、すりつぶす | 
| モグモグ期(7〜8か月) | 豆腐くらいの柔らかさ | 約5mm | 舌でつぶせる大きさにカット | 
| カミカミ期(9〜11か月) | バナナくらいの固さ | 1〜2cm | 歯ぐきで噛める柔らかさ | 
| パクパク期(1歳〜) | 肉団子くらいの固さ | 5〜7cm | 短すぎず長すぎない長さに調整 | 
ポイント
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長すぎると喉に詰まりやすく、短すぎるとすすれず食べにくいことがあります。 
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成長や食べる力に合わせて、様子を見ながら調整しましょう。 
栄養面から見るうどんの特徴
うどんは主に小麦粉と水から作られ、炭水化物が中心のエネルギー源です。
胃腸への負担が少なく、体を動かすためのエネルギー補給にぴったり。
ただし、ビタミンやミネラル、タンパク質は少なめなので、具材やスープで栄養をプラスすることが大切です。
たとえば、ほうれん草やにんじんでビタミン、豆腐や鶏ひき肉でタンパク質を補うと、栄養バランスがぐっと良くなります。
離乳食用うどんの選び方
赤ちゃんに安心して与えるためには、うどん選びも重要です。
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食塩不使用タイプを選ぶ(塩分ゼロ表示があるもの) 
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国産小麦や無添加タイプを選ぶと安心感アップ 
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アレルギー対応ベビー用うどんも市販されている 
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冷凍うどんは便利ですが、必ず塩分表示を確認 
もし大人用のうどんを使う場合は、
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しっかり柔らかく茹でる 
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茹でた後に水でよく洗って塩分を落とす 
 この2ステップで赤ちゃん向けにできます。
初めて与えるときの注意点(アレルギー対策)
うどんは小麦で作られており、小麦は三大アレルゲンのひとつ。初めて与えるときは以下を守りましょう。
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小さじ1程度からスタート 
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かかりつけ医が診療している時間帯(平日午前など)に与える 
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新しい食材は同時に与えない(アレルギー原因を特定するため) 
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パッケージの「コンタミネーション」表示を確認(同じ工場でそばを製造している場合あり) 
そばアレルギーがある場合は、製造工場の情報や商品ラベルをしっかり確認することが大切です。
うどんと相性の良い離乳食レシピ例
ごっくん期
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すりつぶしうどん+かぼちゃペースト 
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うどん+にんじんスープ 
モグモグ期
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やわらか野菜うどん(にんじん・ほうれん草) 
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白身魚と豆腐入りうどん 
カミカミ期
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鶏ひき肉と野菜のあんかけうどん 
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やわらか豚肉入り和風うどん 
パクパク期
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卵とじうどん 
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きのこ入り温うどん 
やさしい出汁や野菜スープで味をつけると、塩分控えめでもおいしく食べられます。
冷凍保存と解凍のコツ
うどんは一度に茹でて短くカット→小分け冷凍しておくと便利です。
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冷凍保存期間の目安:1週間〜10日 
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解凍は電子レンジでもOKですが、スープや出汁で直接温めるとやわらかさが保たれます 
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外出用に持ち運ぶ場合は、解凍後に保温ポットへ入れると便利 
うどん以外の主食との比較
主食はローテーションすることで、赤ちゃんも飽きずに楽しめます。
| 食材 | 特徴 | 注意点 | 
|---|---|---|
| うどん | 消化が良くクセがない | 小麦アレルギーに注意 | 
| そうめん | 茹で時間が短い | 塩分が多いので湯通し必須 | 
| パスタ | 形が豊富で工夫しやすい | 全粒粉は消化に時間がかかる場合あり | 
よくある質問(FAQ)
Q1. 食塩不使用のうどんが見つかりません
→ 大人用を使う場合は茹でてから水でよく洗い、塩分を減らしてください。
Q2. 小麦アレルギーが心配です
→ 初回は必ず少量から、病院へ行ける時間帯に与えましょう。
Q3. 外出先で与えるときの工夫は?
→ 冷凍ストックを解凍して保温ポットに入れるか、市販のベビーフードうどんを活用すると便利です。
まとめ
うどんは、やわらかくて食べやすく、消化も良い赤ちゃん向けの主食です。
ただし、与える時期や塩分、アレルギーには必ず注意しましょう。
覚えておきたいポイント
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目安は生後6〜7か月頃から 
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食塩不使用タイプを選ぶ 
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月齢に合わせて固さ・長さを調整 
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小麦アレルギーやそば混入に注意 
正しい方法で進めれば、赤ちゃんもおいしく安全にうどんを楽しめます。今日から少しずつ、食卓に取り入れてみてくださいね。
 
  
  
  
  
