離乳食を始めたばかりの頃、
「せっかく作ったのに…食べないで寝ちゃった!」
そんな経験はありませんか?
眠っている赤ちゃんを見て「起こしてでも食べさせるべき?」と悩むママは多いですが、国際的な育児ガイドライン(レスポンシブ・フィーディング)では、空腹や満腹のサインに合わせて食事を提供し、強制しないことが推奨されています。
つまり、眠っている場合は無理に起こさなくても大丈夫なんです。
赤ちゃんが離乳食を食べずに寝てしまう主な原因
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遊びや活動で疲れた
好奇心旺盛な時期は少しの刺激でも疲れてしまい、眠気が優先されます。 -
授乳やおやつで満腹
食前に母乳やミルクを飲んでいると、食欲が湧きません。 -
生活リズムが安定していない
離乳食初期はまだ睡眠・食事の時間が安定しにくい時期です。 -
離乳食に慣れていない
初めての食感や味に戸惑い、食べる意欲が出にくいこともあります。
無理に起こして食べさせるとどうなる?
眠っている赤ちゃんを起こしてまで食べさせると、
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泣き叫んで拒否
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食事が「嫌な時間」として記憶される
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消化不良や吐き戻しの原因になる
などのリスクがあります。
食事は「楽しい時間」にすることが大切です。
月齢別|寝てしまったときの対応方法
5〜6ヶ月(ゴックン期)
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開始時期:生後5〜6か月ごろが目安(国際的にはおおむね6か月)
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主な目的:食材の味や舌触りに慣れる
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かたさ目安:ポタージュ状でスプーンから流れるくらい
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対応:寝てしまったら起きてからでOK。母乳・ミルクが主な栄養源です。
7〜8ヶ月(モグモグ期)
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1日2回食が一般的
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かたさ目安:舌でつぶせる柔らかさ(絹ごし豆腐くらい)
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無理に起こさず、次の食事や母乳・ミルクでフォローしましょう。
9〜11ヶ月(カミカミ期)
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1日3回食が定着し、栄養の多くを食事から摂取
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かたさ目安:歯ぐきでつぶせるやわらかさ(バナナ程度)
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寝てしまったら、起きた後に軽く食べさせるなど調整します。
12〜18ヶ月(離乳食完了期)
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家族と同じ食事に近づく時期
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かたさ目安:前歯でかじり、歯ぐきでつぶせる柔らかさ
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食欲が落ちているときは無理をせず、早めに休ませましょう。
食事の時間に寝ないための工夫
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食事時間を少し早める
お昼寝や授乳の直後は避けると眠気防止になります。 -
授乳やおやつの量を調整
離乳食前に満腹にならないように工夫します。 -
明るく楽しい雰囲気で
家族と一緒に食卓を囲むと興味を引きやすいです。
食べられなかったときの代替案
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起きたあとに軽く食べさせる
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母乳やミルクで栄養を補う
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次の食事で少し多めにあげて調整する
作った離乳食の保存と再利用アイデア
冷蔵保存
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清潔な容器に入れ、当日〜24時間以内に使用
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食べ残しは再保存せず破棄
冷凍保存
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製氷皿や小分け容器で1回分ずつ冷凍
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保存は1週間以内が目安
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解凍時は中までしっかり加熱し、再冷凍はNG
再利用アイデア
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野菜ペーストをスープやおかゆにアレンジ
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粉チーズや青のりを加えておやきに
安全のために知っておきたい食品ポイント
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はちみつは1歳未満はNG(乳児ボツリヌス症の危険、加熱しても防げません)
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誤嚥しやすい食品(ナッツ類・粒とうもろこし・ぶどう丸ごとなど)は避ける
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食事中は必ずそばで見守り、姿勢を安定させましょう
離乳食の目的と大切さを再確認
離乳食は、
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噛む力を育てる
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舌や口の動きを発達させる
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消化機能を鍛える
という成長のための練習期間です。
初期〜中期は母乳・ミルクが主要な栄養源なので、焦らず少しずつステップアップすれば大丈夫です。
ママの心がラクになる考え方
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一食抜けても、体調と体重増加に問題がなければ大きな心配は不要
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完璧を目指さず、赤ちゃんのペースに寄り添う
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他のママも同じような経験をしていることを知るだけでも安心できます
よくある質問(FAQ)
Q1: 離乳食の時間に寝てしまったら授乳はどうする?
→ 起きてからでOK。無理に与える必要はありません。
Q2: 何日も食べない日が続いたら?
→ 機嫌が悪い・体重が増えない・脱水症状がある場合は小児科へ。
Q3: 食べさせるベストな時間は?
→ 赤ちゃんが機嫌よく、空腹サインが出ているタイミングが理想です。
まとめ
赤ちゃんが離乳食を食べずに寝てしまっても、無理に起こす必要はありません。
起きて機嫌のよいときに与え、食事を「楽しい時間」にすることが一番大切です。
保存や再利用の工夫を取り入れて、ママの負担も減らしながら、赤ちゃんのペースで進めていきましょう。