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お正月における鏡餅の正しい取り扱いと伝統的な鏡開きの手順

冬の寒さが厳しくなると、日本の各家庭で始まるのが鏡開きの準備です。鏡開きは新年を祝う重要な行事で、神様への敬意を表す儀式とされています。

ただ、保存していた鏡餅が硬くなってしまうことが問題となります。

この記事では、そんな硬くなった餅をやわらかく戻す方法を、初心者にも分かりやすくご紹介します。

鏡開きには、タオル、新聞紙、木槌(金槌でも大丈夫)、濡れた布巾などが必要です。この儀式は、神様への感謝と尊敬の気持ちを込めて行います。

鏡開きの正しいやり方

最初にすべきことは、鏡餅を下げることです。

これは、神様の依り代としていたものを丁寧に扱う行為であり、無作法に扱うべきではありません。感謝の心を忘れずに進めましょう。

鏡餅が汚れている場合は、濡れ布巾できれいに拭き取ります。地域によっては鏡開きの時期が異なり、その間に鏡餅が汚れることもあります。

特にカビが生えた場合、外側だけでなく内部の約3cmも取り除くことが大切です。

カビは目に見えにくいことが多いので、安全を考慮してしっかりと除去しましょう。

カビには有害な種類もあるため、食べるのは避けるのが賢明です。例えば、コウジカビには有害なアフラトキシンを含むものも存在します。

この記事を参考に、鏡開きの伝統的な手順と餅の安全な取り扱いを学んで、お正月を思い切り楽しんでください。

鏡開きで避けたい行為

鏡餅を割る際は、刃物を使用しないようにしましょう。昔から鏡餅に刃物を使うことは忌避されており、それは切腹を連想させるとも言われています。

また、神様への失礼とも考えられるため、刃物の使用は避けるのが望ましいです。

ハンマーなどを使うと後片付けが大変ですが、特に風習に拘らない方は使用しても構いません。

鏡餅の正しい食べ方

松の内が終わるまで鏡餅を食べるのは控えましょう。鏡餅は、お正月の間、年神様が宿るとされる大切な依り代です。

松の内が終わった後には、必ず鏡開きをして餅をいただきます。長期間飾り続けるのは、神様への不敬にあたるとされています。

鏡開きの際の留意点

・食べずに放置するのはNG。必ず食べること。
・刃物で切らず、手や槌を使って開くこと。
・「割る」という言葉を避け、「開く」と表現すること。
・食べ残したり捨てたりしない。全て食べること。

鏡開きの日程

鏡開きの日は地域によって異なります。

通常は1月11日ですが、
関西地方では15日か20日、
京都や近畿地方の一部では4日に行われます。

これは、松の内の期間が地域によって異なるためです。

かつて全国共通で20日でしたが、江戸時代の火災防止や徳川家光の命日との関連で11日に変更されたという説があります。

京都ではお正月三が日が終わるとすぐに鏡開きをする風習がありますし、

九州では1月7日の「鬼すべ」や「鬼夜」といった祭事がお正月の終わりを告げ、11日に鏡開きが行われるとされています。

引越し後などは、その地域の風習を確認してみると良いでしょう。
近年の鏡餅は、多くが小さな餅を真空パックに入れて販売されています。

切り餅や丸餅のような小さなものであれば問題ありませんが、大きめの餅が入っている場合、少々手間が必要です。

真空パックされた餅は湿気を帯びており、通常の方法ではなかなか割れません。

真空パックに入ったままの餅を熱湯に10分程度入れておくと、柔らかくなります。パックから取り出して手で小さくちぎることができます。

さらに柔らかさが必要な場合は、ラップで包んで電子レンジで加熱してください。

ただし、温めた餅は非常に熱くなる可能性があるので、触る際は注意が必要です。

鏡餅を使ったおすすめの美味しい食べ方

鏡餅を美味しくいただくための定番方法としては、お汁粉やお雑煮がありますが、特別におすすめなのはかき餅です。

かき餅を作る際には、餅を1cm程度の厚さに切り分けます。その後、フライパンに約2cmの油を入れ、餅が互いにくっつかないように間隔を空けて揚げます。

揚げた餅にお醤油をかければ完成です。

肉巻き餅を作る場合は、同じく1cmの厚さに切った餅をお肉で巻き、小麦粉をまぶして中火で焼きます。

外側にきれいな焼き色がついたら、少し水を加えて蓋をして蒸し焼きにします。お醤油や砂糖で味を調整してください。

お汁粉のレシピでは、小豆300g、水1200ml、砂糖200〜300g、塩小さじ1/2を用意します。

小豆は熱湯で茹でて浮いた豆を取り除き、味の悪い豆を除去します。弱火で30分煮た後に水を替えて、再度30分煮ます。

豆が柔らかくなったら、砂糖と塩を加えて味を整えます。砂糖は豆が柔らかくなってから加えるのがポイントです。

最後に年糕を碗に入れ、上からおしるこをかけます。

また、お雑煮やおかきもおすすめです。

鏡餅を美味しくいただく方法とカビの対処法

鏡餅にカビが生えてしまった場合の対応として、まずは湿ったキッチンペーパーでカビをそっと拭き取ることがポイントです。

ペーパーが適度に湿っていることで、カビの胞子が飛散するのを防げます。強く擦らず、軽く拭くだけで十分です。

次に、鏡餅を水に浸して一晩置く方法も有効です。この方法で鏡餅の表面が柔らかくなり、カビの部分を取り除きやすくなります。

昔から水餅として知られるこの方法は、餅を水に漬けて保存する古典的な手法です。ただし、餅の中心部まで柔らかくなるわけではありません。

急いで食べたい場合は、電子レンジで加熱するのも一つの方法です。

湿らせた餅をラップで覆い、20秒から30秒程度加熱します。ただし、過加熱には注意しましょう。

鏡開きについて

鏡開きは新年の伝統行事で、お餅を楽しむものです。

通常は1月11日に行われ、家族や友人との絆を深める機会となります。

お餅は、前年の感謝と新年の願いを込めて供えられます。

地域や家庭によって食べ方は異なり、伝統的には木槌で割る方法がありますが、最近は切り分ける方法も増えています。

お餅は柔らかくしてから食べるのが良いでしょう。食べ過ぎには注意して適量を心掛けましょう。