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「飲むと痩せる!」と断言するような売り文句で売られているダイエット茶に、よく含まれているのがキャンドルブッシュという植物の成分です。
その効果はたしかにあるようですが、危険な副作用があるとも聞きます。いくら痩せると言っても、健康を損なっては元も子もありません。
口に入れるものは、きちんと理解してからトライしましょう。
Contents
キャンドルブッシュとは?
ゴールデンキャンドルやカッシアアラタ、ハネセンナ、ゴールドブッシュ、対葉豆(タイヨウトウ)など、様々な名称で表記されますが、すべて同じ植物です。
一時期、話題になった強烈な下剤ハーブ「センナ」とはまた別ですが、同属植物です。
キャンドルブッシュの名の通り、いくつもの黄色い花が、まるでキャンドルの火のような長細い形に群がって咲きます。
ダイエットに有効な成分としては、
センノシドという下剤成分が含まれます。
センノシドは医薬品の下剤にも配合されているもので、便秘に絶大な効果があります。
キャンドルブッシュを含むお茶は、
ぽっこりお腹の改善や、老廃物の排出を促すことでデトックス(=解毒)の効果があることから、体内環境の正常化やダイエットに効果的だと言われています。
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キャンドルブッシュの副作用
便秘に効くのは間違いありませんが、
その程度が問題視されています。
キャンドルブッシュを含むダイエット茶を飲んで、激しい腹痛や下痢に見舞われたという報告が相次ぎ、2013年に国民生活センターが調査を行っています。
その結果、
「キャンドルブッシュを含む健康茶の摂取量には注意が必要」と結論付けています。
摂りすぎるとお腹を壊しますよ!ということですね。
キャンドルブッシュは薬事法で「医薬品と判断しない」とされており、食品に添加することができます。
医薬品成分のセンノシドは食品に添加できませんが、キャンドルブッシュを含む食品のセンノシド含有量には規制がありません。
ダイエット茶を製造する事業者には、
腹痛や下痢が起こる可能性があることを注意喚起する義務も、摂取量の目安を商品に記載する義務もありません。
国民生活センターでは、これらを義務付けるための指導や法整備を国へ要望するとともに、事業者にも記載などの要望を行っていくとしています。
つまり、今の所、
キャンドルブッシュの摂取は自己責任でやってください、ということのようです。
キャンドルブッシュの摂取量の目安は?
キャンドルブッシュを含むダイエット茶のセンノシド含有量の表記義務がないので、どの程度を飲めば危険だと明言することは困難です。
国民生活センターの調査でも、
銘柄によってセンノシドの量はまちまち。
しかし、調査された銘柄の約半数が、カップ2~3杯を飲むだけで医薬品の下剤と同程度のセンノシドを摂取することになる、という結果が出ています。
なので、1日1杯なら大丈夫、とは簡単には言えません。銘柄、体調、体質によっても変わってきます。
便秘改善効果をより高めるため、通常の飲み方よりも濃いお茶を作る方法が紹介されている銘柄も存在するようですが、さすがにこれはやめておいたほうが無難と思われます。
「多少お腹を壊してもいいから痩せたい!」と言う人がいるから、こうしたダイエット茶が受け入れられているのでしょうが、あまりにも不健康です。
胃腸が荒れると、栄養素の吸収がうまくできなくなります。肌の調子を整えるビタミンも体内を素通りしてしまいます。
ただ、便秘がツライのも事実です。
キャンドルブッシュ入りダイエット茶を試してみたい場合は、薄く作ったお茶を少量からはじめましょう。
効果がなければちょっとずつ量を増やして、異常が現れたときはすぐに中断してください。
まとめ
キャンドルブッシュが「医薬品ではない」と区分されているのだとしても、センノシドは医薬品成分です。
過剰摂取は絶対にやめ、便秘改善が目的なら病院にかかることも検討しましょう。
痩せるためにダイエット茶の力を借りるのは、間違いとは言えませんが、妄信するのはやめておきましょうね。
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