英語検定とTOEIC(トーイック)。
どちらも日本生まれの英語テストですが、なにがどう違うのでしょうか。受験料もかかるし、せっかく受ける試験をムダにはしたくない!
受ける前に、最低限の情報を仕入れて、
自分のレベルと目的に合わせて、受けるテストを選んでくださいね。
英検とTOEIC 受験するならどっち?
結論から言うと
学校の勉強や受験対策なら英検。
就職や昇進を目指すならTOEIC。
履歴書に書くならTOEICだと最低でも500点以上、英検も準1級以上なら就職・仕事で有利。これが一般的なようです。
英検の特徴と級の目安
私は中学や高校で強制的に受けさせられたため、英検=大学受験、というイメージがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?
英検は、級によって難易度が変わります。受験資格は特にありません。どの級を受けるかは自由で、不合格になっても何度でも挑戦できます。
5 級 | 中学 初級程度 |
4 級 | 中学 中級程度 |
ここまでは筆記とリスニングです。スピーキングテストを別に受験することもできます。
3級からは筆記・リスニングに加え二次試験の面接があります。
3 級 | 中学卒業程度 (高校入試レベル) |
準2級 | 高校中級程度 (大学入試・センター試験レベル) |
2 級 | 高校卒業程度 (履歴書に書ける、海外留学レベル) |
準1級 | 大学中級程度 (高い評価) |
1 級 | 大学上級程度 (世界レベル、通訳ガイド試験で英語が免除) |
レベル別のテストなので、
ポイントを絞って試験勉強ができます。
2級までは比較的合格しやすいとされ、準1級以上は設問に実践的な英作文が加わったり、面接でスピーチを求められたりと、かなりハイレベルになります。
学生でも社会人でも、まずは3級から始め、順に2級を目指すのが一般的です。
英語のさらなるスキルアップを目的とせず、
受験や履歴書のための資格取得と考えれば、
2級を取れば十分と言えます。
TOEICを受けたいなら、
英検2級を取ってから、とも言われます。
TOEICの特徴とスコアの目安
就職活動や仕事のイメージが強いTOEIC。
英検と違いレベル別ではなく、
すべての受験者が同じ問題です。
英語初心者には難しいとされています。
合否はなくスコアが出るため、
自分の英語力を客観的に測ることができます。
文化の違いによって理解できない問題は出ないので、世界中で実施されているテストです。
実は、5種類のテストがありますが、一般的にTOEICと言えばTOEIC L&Rテストです。リスニングとリーディングですね。
10~990点のスコアが出ます。
「〇点以上なら就職・出世に有利!」というのは企業によって異なりますが、目安として、「企業が社員に期待するスコア」の平均は600点。「新入社員の平均スコア」は500点です。
履歴書でアピールできるのは、
最低でも500点以上です。
点数配分はリスニング495点、リーディング495点で、それぞれのスコアで大まかにレベル分けできます。
ざっくりと紹介します。
・リスニング
5 | ~ | 270 点 | 簡単な語彙なら理解できることもある |
275 | ~ | 370 点 | 中級レベルの語彙なら理解できる |
375 | ~ | 495 点 | 幅広い難しい語彙でも理解できる |
・リーディング
5 | ~ | 220 点 | 簡単な語彙なら理解できる |
22 | ~ | 320 点 | 中級レベルの語彙なら理解できることもある |
325 | ~ | 420 点 | 中級レベルの語彙なら理解できる |
425 | ~ | 495 点 | 幅広い難しい語彙でも理解できる |
自分がどれくらいのスコアになりそうか、
予想できますか?
まとめ
テストの性質上、英検よりTOEICのほうが難しい。
英検も準1級以上は別物のように難易度が上がる。
受験や履歴書で評価されるのは
英検2級以上、TOEI C500点以上。
同じ英語のテストでも
テストの性格が全然ちがうので、
資格を取ってどうしたいのかによって、
どちらを選ぶべきかが変わってきます。
いろいろ調べてみると、
学校の勉強や受験対策なら英検。
就職や昇進を目指すならTOEIC。
英検も準1級以上なら就職・仕事で有利。
これが一般的なようでした。
資格云々よりもスキルアップが目的なら、
どちらも受ける、という選択肢もありますよ。
がんばってください!